9月16日(日)9:00〜16:00 津幡中学校体育館 練習試合
新チームスタートから何試合かやってみて今まで漠然としていた問題点や目指す方向性が徐々に見えてきました。
私が今まで描いていたイメージは下級生(現チーム)が前チームでスタメンやゲームに多く出ていたので前チームのイメージを継続しながらそのまま力を伸ばしていくことができないかと考えていました。
しかし、それは難しいことだと分かってきました。前チームの上級生はだめだめだと言われながらもやはり偉大な存在感があったのです。新チームになってから前チームと同じことをやろうとしているのですがまったく機能しないのは3年生ほどの力が新チームのメンバーにはないことがあります。特に大きな問題点は頭が崩壊して機能が停止してしまうことにあります。今のままのシステムを継続しても校内球技大会、体育の時間バスケを改善することはできないでしょう。
そこで、オフェンスは大幅なシステムの変更を考えています。瞬間的に多くの状況判断が必要な今のシステムを継続して最後にできるようになることを考えて練習していても状況判断や多くのパターン練習が必要になり肝心のシュート、1対1の練習ができなくなってしまいます。特に新チームのメンバーには状況判断能力がものすごく低い者がいます。しかしその子はペネトレートで切っていく力はチームでトップレベルなので外すことができません。その子を対象にして今のシステムを練習 するのに部分練習をしようとしても他の者の1対1が練習できなくなって総合的に力が落ちてしまいます。そこでファーストブレイク、セットオフェンス共にシンプルなものに切り替えて状況判断項目が少なくてすむものに切り替えます。 不得意なものを矯正することよりも得意なものの力を伸ばしていくほうが今年のメンバーには良いようです。
また、ミニバスでやってきたことが徹底して体に叩き込まれているので修正ができないこともあります。それならば修正に時間をかけるのではなくミニでやってきたこと
を中学レベルでもやれるようなシステムを作っていくことも考えなければならないでしょう。
指導者は料理人であると思っています。食材を調理しておいしく仕上げる。特選素材ならおいしく作れてあたりまえ、でも失敗するとまずくなります。特売の食材を調理しておいしい料理に仕上げるには相当の腕前が必要です。そこで食材が徹底的に煮込まれて濃い味がついているときにそれを調理して味を変えるにはすごく時間がかかります。今年の食材はよく煮込まれています。時間はそんなにありません。今の加工済みの食材の味に調味料を少し加えて盛り付けをきれいにしておいしい料理に仕上げていくのが良いと思っています。
ファーストブレイクは、ポイントガードがミドルラインを走る。他の者は考え無しにとにかく速く走る。
セットオフェンスは最初からスペースを広く開けた4アウト。ボールを持ったら1対1、合わせを徹底する。インサイドをやるものはターンシュートのバリエーションを徹底的に練習する。
これだけでも頭はすごく楽になるでしょう。しかし相手ディフェンスにも止められやすくなってしまいます。シンプルなシステムをやるということは1対1の力が絶対に必要です。それがどのレベルまでいけるのか。今後の練習で頑張らなければいけません。
ディフェンスは新人戦が終わるまでは、あえてランアンドジャンプをやらないで守るようにします。目的はボールマンディフェンスの精神的体力的な粘りを身につけたいからです。ランアンドジャンプのようにディレクションして横を走っていればピンチがきてエクスチェンジやダブルチームのようなことを今からやってしまうと足を使って地道にプレッシャーをかけることを覚えれません。ランアンドジャンプも重要なのはボールマンディフェンスの頑張りです。今の段階で指導してやってしまえば簡単にひっかかって勝つことは可能かもしれませんが先のことを考えてやっていきたいと思っています。
体力が無いことも頭が痛いです。小さいものが大きいものに簡単に勝つ第1の要素は体力で走り勝つことにあると思うのですがそれがありません。システムを簡単にしたことによってその練習を省略した部分は1対1と体力練習に使うことにします。走れなければバスケはできません。
やられたり、うまくいかないことがあれば今後どのようにしていけば良いのかが見えてきます。救いは選手たちが私の見ているところではやろうという意欲があるところです。しかし、見ていないときにはどれだけやっているのでしょうか。
今日の最初に先生から女子は学校生活を直さなければバスケは良くならないという話をされました。私は学校生活は見ることはできません。勉強、学級活動、掃除等は真剣に取り組んでいるのでしょうか。出町の体育館についてから先生がボールは2階に上げておけと言われたのにあれこれ理由をつけて動かないとか、整列しろと言われて並ぶのが遅いという態度を改めることができなければ先はありません。私も信用することができません。キャプテンから態度のおかしいところが見受けられます。私生活がバスケに現れるのです。私がどんなにバスケを指導しても私生活が直らなければ無駄に終わります。自分の悪いところは自分で認めて直すようにしてほしいです。