5月24日(土)〜25日(日) チューリップカップ

於 砺波市 富山県西部体育センター

 本年も無事終了しました。
参加チームの皆様、関係者の皆様、お疲れ様でした。

  私のチームではこの大会で、地区選手権に向けて課題を見つけることが目的でした。勝ち負けにはこだわりますが、その中でも戦術にこだわりすぎること無く、オフェンス、ディフェンスで自分のプレーを出し、出来るプレー、出来ないプレーを見つけて公式戦まで仕上げていくところにこだわっています。この大会で勝っても全中はありません。最後に最高の力を発揮しなければいけないのは、公式戦です。

 結果は、昨日は2敗。今日は残念なことに砺波市3中が下位リーグに沈んで市民体育大会になってしまいました。

  夜の懇親会において、これはいつも言われることですが、「Kさんのチームはやることが同じで対応しやすい(3軍でも勝てる)」と言われました。いつものことなので腹が立つことも無いのですが、目的は、選手個々のレベルアップです。個々の力をぶつけていきやすいシステムをやるとどうしても単純明快、絞ればミニバスでも勝てるでしょう。私の理想としては、その絞りにきたところを更に踏み潰して突破することです。数年前はそれが可能でした。しかし、今年はそうはいきません。絞りにきたところの裏をつけるよう同じシステムの中でワンパターンにならないよう選手自身が判断するオプションができるようにならないか待ちの状態です。相手にアジャストしてシステムをポンポン変化させるのも手なのでしょうが、本物の力を追求したときに果たしてそれで良いのか私には分りません。 相手に対してアジャストすることだけを求めていると、選手は、相手が自分たちより上だと感じたときにあきらめて力を出さないようにアジャストするのではないかと思います。

  今日のゲームでは、途中からディフェンスシステムを変更したことで、相手が戸惑い勝ったり競ったりできましたが、システムの変更をした時点で(力勝負を捨てた)負けているなと私は思っています。それでも勝ちは勝ちかもしれませんが、力を付けることを目的としていた大会でやってしまったのは反省しています。

  中山MBC、リトルホーク様からの書き込みやバスケットボールの家庭教師ヨシカズさんの投稿を見て、今日はアップから選手自身に考えさせるよう私なりにやってみました。大きな声で怒鳴りつけるようにするのと、静かに自分で考えるように諭すのでは、動きをやらせる効果は同様ですが、選手自身が気付くまで時間がかかります。自分で気付くのですから怒鳴 るよりも効果は高いでしょうが、練習時間の短さを考えると厳しいものがあります。だからといってこれまでと同様、大きい声ばかり出していてもだめですね。ワンパターンのバスケを解消するために私の指導もワンパターンを止め変化 (バリェーション)をつけていこうと思っています。

  選手たちには、今日話をしましたが、言い方が優しくなったからといって求めているものが低くなったわけではありません。また、バスケにかける思い、選手たちにかける思いが低くなったわけでもありません。私が人を変えてまで要求してい るということは、(選手たちは)今までより更に高いものを要求され、私がこれまで以上に燃えているということを理解してほしいのです。

  技術的な問題点と課題は、公式戦前ということもありシークレットです。選手には話をしましたが、今回の大会で見つかった課題を公式戦までに克服して良いゲームができるよう頑張りましょう。

※ めったに褒めることの無い私ですが、今日のゲームでキャプテンが積極的な1対1を仕掛けてくれたのは良かったし、うれしかったです。しかし、「自分の課題を見つけて過ごしなさい 」と言った後にシュートフォームチェックをしていたのは納得できません。良いシュートが打てない、ボックスアウトができないのは、根本的な問題点があるからです。それに気付けないようでは 、まだまだですね。言われる前に行動でき、だれよりも努力するのが出町のキャプテンです。今日でやればできることが分ったと思います。やればできるのです。

  技術的な問題を克服する、またその他すべてにおいて必要なのはハート(気持ち)です。どんなに立派な練習ドリルやシステムがあってもハートが無ければ時間の無駄です。『こんなもんで良いだろう 』、『そのうちできるだろう』といった甘い気持ちを持ったときにその人の成長は止まります。成長の止まった人のいるチームはその人が足を引っ張り伸びていきません。練習から常に120パーセント。選手たちは、それを言われる前に自らできるようになったとき夢は実現するでしょう。それには的確で効果的な練習を準備しなければいけません。これからも更に勉強して選手をサポートしていきたいと思っています。

 今回の大会に参加していただいた、D&I、応時スピリッツ、男子の小牧ルーズはクラブチームですが、いずれも指導者の方針、チームの方針がはっきりしており、技術、ハートともに素晴らしいチームでした。以前、練習日誌において、クラブチームの指導者はバスケキチガイ(言葉が悪く申し訳ありません)かもしれないが、自チームの練習後にレベルの高いバスケを求めてクラブチームに参加する選手たちがバスケキチガイであり富山県にはありえない。できることならそういった選手たちが育つようにしていきたいということを書きました。(これは何もバスケだけをやる人間を育てるということでは、ありません。バスケのレベルアップに繋がる練習だと思って勉強に励み、日々の学級生活をきちんとし、挨拶、服装、マナーに気をつけるといったバスケを中心として人間が育っていくような人間ということです。)

越境入学をしているチーム、勝つことを求めて活動しているクラブチームの選手は私はバスケをやるんだという明確な目的意識(心)がありそれだけでレベルが高いと思います。自チームがそういったチームとゲームをやるときは気持ちだけでも並べるようにならなければいけないと選手たちに話をします。気持ちがあるかどうかは、見た目ですぐにわかります。それだけで10点は違うのではないでしょうか。

今回の大会ではD&I、.応時スピリッツと対戦できませんでしたが、たくさんの刺激をいただきました。練習に励み、ゲームで対戦しながら勉強させていただけるよう頑張りたいと思います。 選手の皆もそう思いませんか?

バック