7月13日(日) 16:00〜19:00 出町中学校体育館
私「今のプレーは全力ですか。それ以上、力は出せないのですか?」
選手「いいえ」
私「全力を出さないと力がつかないのは理解していますか」
選手「はい」
私「では、なぜ全力を出さなかったのですか」
選手「何も考えていませんでした」
私「勝てなくても良いのですか」
選手「いいえ」
私「力をつけないと、ミニの差は逆転できない、つまり、勝つことはできないということです。私は勝たせるために指導に来ていますが、勝たなくても良いのなら私が指導することはありません。もういちど聞きますが、全力を出さなかった理由又は全力を出さなくても力がつけられる考え意図があるなら教えて下さい。」
選手「何も考えていませんでした」
私「では練習を止めましょうか。」
選手「いいえ」
私「無意味な時間を過ごすことは無駄だとは思いませんか。しかし、全力で取り組むことを指導できなかったのは私の指導力不足です。申し訳ありません。」
私「私の練習は技術の紹介であって、身につけるには練習時間が足りないとういことは説明しましたが覚えていますか」
選手「はい」
私「身につけるには自分たちで時間をみつけてやらないとできないということも理解していますか」
選手「はい」
私「では練習してますか」
選手「いいえ」
私「・・・・・・・・。これは練習時間内ですべて身につけられる指導方法を理解してない私の指導力不足です。申し訳ありません。」
この会話は、今年の選手だけではありません。毎年同様です。また、特定の選手を指しているものではありません。全選手が全力を出して練習することができません。
練習途中から体育館に入ったところ、ファンダメンタル練習が行われていたので全力プレーの話になってしまいました。全力プレーに拘ると練習が進まなくなるので最初から指導できればファンダメンタルを全て中断して戦術練習に絞ろうと考えていました。しかし、全力プレーとファンダメンタルの裏付けが無い付け刃の戦術は土壇場で機能しないでしょう。
以前なら練習で全力プレーが出ていないときに練習を完全に止めていました。上記のような会話もありません。「全力でやらないのなら練習しなくて良い。止めろ。」で終わりでした。
今年は話だけにして練習は継続しています。技術、戦術のレベルを県選手権で戦えるレベルまで引き上げるには時間が必要だからです。しかし、このような話をしていると時間が過ぎ去ってしまいます。全力プレーに拘らずタンタンと技術指導を進めれば良いのでしょうが、私にはできません。したがって、現時点で技術面でやりたかったことの3割程度しか指導できていません。
4月から指導を開始して、その時点からは随分良くなっています。しかし、私に与えられた指導と練習環境では、県選手権を戦えるレベル(ミニバスでの差を逆転するレベル)までは引き上げることはできませんでした。私自身練習には全力で取り組みましたが、力の限界です。私にはもう限界であることは選手に伝え謝罪しました。あとは選手自身がやってくれるしかありません。