砺波地区新人大会バスケットボール競技の部が開催されました。
応援いただいた、保護者の皆様、3年生、学校の皆様ありがとうございました。
審判の皆様、協会の皆様、体育館のスタッフの皆様、対戦いただいたチーム関係者の皆様、ありがとうございました。
出町中女子は、バスケ部が創立されて初めてだろうと思われれる地区1回戦敗退にあと一歩のところまで追い込まれました。続く準決勝もかろうじて勝ち上がりましたが、決勝戦はミニで県トップレベルだったチームが進んでいるO中学校に手も足も出ず敗退となりました。
現2年生が小学生時代に、ミニバスの大会を観に行ったとき、O中学校に進学するミニの選手は試合の合間に目の色を変えてボールハンドリングをしていました。こちらの中学校に進学するミニの選手は全てではありませんが、試合の合間は楽しく遊んだりおしゃべりをしていました。この年代は地区で勝ちことは相当厳しいだろう。しかし、鍛え上げれば戦えないことはないだろうと考えていました。
さて、中学校で新チームの練習が始まりました。選手たちは、きつい練習が大嫌いです。それは普通のことです。だれもきつい練習は好きではありません。以前は、出町中学校は強くなければならない、何が何でも勝たなければいけないという思いがあり、選手には有無を言わせず徹底して鍛え上げてきました。しかし、今振り返ればそれで良かったのか考えてしまいます。
たまたまバスケをやって、たまたま入ったバスケ部で、たまたまいた指導者から県で1位はあたりまえ、全中出場が目標であると言われて毎日罵声を浴びせられ、追い込まれながら練習を課せられたことは決して良いものではありません。幸いなことに厳しい練習を課していたときは北信越大会出場9回、県選手権優勝4回、全中出場も果たすことができました。しかし、当時の選手たち、保護者の皆さんは、いやな思いをたくさんしてきたことと思います。
さて、今の選手は口では「県で1位になりたい」と言いますが、練習中の姿は楽をしたいという意思を示しています。したがって、選手の意思を尊重し、きつい練習は一切行っていません。
私の中学時代の恩師が「上手くなるには時間がかかるが、下手になるのは一瞬である。」と言っておられました。下級生の間に活躍していて上級生になってから活躍できない選手、ミニでは活躍していたが中学ではまったく活躍できなくなる選手はたくさんいます。
今回、選手たちがミニのときにスコアを離して勝利していたチームに負けてもおかしくない試合内容となりました。選手たちはどのように考えているか分かりません。保護者の方からは、勝たせるようにしてほしいという意見もありましたが、私の現在のやり方は基本的に変えないつもりです。
師匠、師匠の師匠から学んだバスケ、私が研究してきた古武術応用は、何が何でも勝ちたいという強い意志が無ければ習得できません。中途半端な気持ちで取り組むと逆に力を落としてしまいます。
何が何でも勝ちたいという気持ちに選手がなれるかどうか。なれなければ今より力が落ちていくことでしょう。選手の様子を気長に観ていたいと思います。
保護者との懇親会で話をしていた保護者席を設けますのでぜひ練習の観覧にお越し下さい。バスケをご存知でない方にも練習の意図目的は何か、試合のどの場面で使うのか、効果を上げるにはどうすれば良いのか、絶対にやってはいけないことは何か、どこで学んだ練習を引用しているのか等、理解していただけるよう説明させていただきます。また、どんどん質問していただいて、それに答えることで自分を鍛えていきたいと考えています。
よろしくお願いいたします。