長野カップのゲームにおける選手の動きで目立ったものは次のとおりです。

※ オフェンスの個人技術
① ボールキャッチ後のボールポジションが体の正面なため、すぐにボールをとられてしまう。
② ディフェンスに寄られたときのピボットでフリーフットが外へ逃げているためその後のパスが不正確かつ簡単にカットされてしまう。
③ パスを出す際、ワンドリブルを入れてしまうためディフェンスにパスを読まれてカットされる。
④ パスが不正確なため、レシーバーがキャッチできない。または、レシーバーがキャッチミスを連発する。
⑤ ドリブルミス
⑥ シュートが入らない
⑦ ディフェンスとの競り合いで相手に寄られると逃げてしまう
⑧ ボールを持っていないときにボールだけを見て自分のマークマンやコート内の状況を観ることができない。
⑨ 先を読んだプレーができない。(エイトでカッティングしてくるフリーの選手にパスができない。トレーラーの入るタイミングが悪かったり、複数の選手が同時に入ってきたり、何もしないでヘルプサイドの自分のポジションに下がってしまったりする。)
⑩ 持久力(体力、気持ち)が不足している。
⑪ スピードが不足している。チェンジオブペース・チェンジオブディレクションができない。
⑫ 合わせの動きができない
他 複数

※ ディフェンス
① 簡単に抜かれる。(脚力不足、読み不足)
② ヘルプに行かない。(ボールを守る意識が無い。ポジションが悪い)
③ ボールラインまで下がらない。(意識して動けない選手が多い)
④ ローテーションの意識がない。(3線の選手が休憩している)
⑤ ボックスアウトができない。(競り合いの経験が無い)
他 複数

たくさんのことがありますが、なぜ今の段階でこうなっているのかを振り返ると、これまで欠落していた練習があることに気付きました。
ドリブル無しのパッシングダウン。ペイントエリアの2対0、2対1、2対2。
パッシングダウンについては、例年新チームスタート当初から開始して、夏休み中に形になるようにしていました。ペインエリアの2対2については、これができなければ出町のバスケはできないという思いで取組んでいた大事な練習です。
なぜ、欠落したかについてですが、ボールコントロールがなかなか向上しないため、ボールハンドリングやドリブルの練習に時間の多くを費やしたのとゲームに間に合わせるためチームのオフェンスやディフェンスの動きを練習したことが考えられます。
したがって、練習でやっているボールハンドリングやドリブルをみられた他チームの指導者からはしっかりと指導されていますねと評価されますが、試合になるとディフェンスに簡単にボールをとられてしまいまったくプレーができない状態になってしまいます。

また、ボールコントロールは練習ではやっと形になりつつあるという状態で完全に身に付いた選手はいません。
パッシングダウンやペイントエリアの2対2はすぐに身に付くものではありませんが、取組まなければなりません。チームとしての動きもやらなければいけませんし、脚力の向上も図っていかなければなりません。私が練習を指導できる日数は地区選手権まで数回しかありません。

練習ではボールハンドリングやドリブルに費やしていた時間を短縮し、パッシングダウンとペイント2対2を増やしつつ、チーム練習を行わなければなりません。

私の仕事が交代勤務(24時間の隔日勤務)から通常の勤務(8時半から5時30分)に変わって6年になろうとしていますが、未だに年間の練習のペースが掴めません。特に新チームスタート直後の夏休みにしっかりと指導できないところをどうするかが課題だと感じています。