山本 薫が所属しているシュトゥットガルト国立歌劇場オーケストラとは
ワーグナーやリヒャルトシュトラウスなど代表的なドイツオペラからヴェルディ、プッチーニなどのイタリアオペラ、ロシアオペラ、東欧のオペラなど幅広いレパートリーを持つオペラ座。
ハンブルグ、ベルリン、ミュンヘンなどと並ぶドイツを代表する国立歌劇場の一つである。
レベルの高い技術と、現代的かつ非常に内容の濃い、優れてまた画期的な演出はドイツ中で話題を呼び、昨年度、また今年と2年続けてドイツの最優秀オペラ座(Oper
des Jahres)に選ばれた。
これはドイツ中のオペラハウス対象でその演出、キャスト、演奏、全ての面で最も優れた歌劇場ただ一つに贈られるものである。
またシュトゥットガルトはバイエルン国立歌劇場賞も与えられた。
シュトゥットガルト国立歌劇場は総席1400席と中規模なオペラハウスではあるが施設の整った音響の良さでは定評がある。
現在の主な上演演目はワーグナーのワルキューレ、ジークフリード、神々のたそがれ、ラインゴールト、プロコフィエフの3つのオレンジの恋、またモーツアルトの魔笛、コシファン・トゥッテ、ロッシーニ、プッチーニ、ヴェルディなど、常時20曲程の演目が同時進行している。
第一常任指揮者ローター・ツアコロセック。演出家はクラウス・ツェヘライン。またこのシュトゥットガルト国立歌劇場では同時にシュトゥットガルト国立バレエの上演もある。
シュトゥットガルト国立バレエはあのボリショイバレイ団と並び今や世界一のバレエ団である。
チャイコフスキーの白鳥の湖、くるみ割り人形などレパートリーも豊富。チケットはいつもほぼ完売なので早めの予約が必要。
最後にオーケストラについて。現代の名指揮者カルロス・クライバーがかって常任指揮者であった。
弦・管ともに質の高いオーケストラでありそのテクニック、また全体のまとまりの良さには驚くべきものがある(音楽の友9月号参照)。
シュトゥットガルト国立歌劇場の案内を知りたい方はhttp://www.Staatstheater.Stuttgart.deのアドレスでご覧になれます。