ひとは
この愛欲の世間に
ひとりで生まれ、
ひとりで死に、
ひとりで去り、
ひとりで来るのである。
自分の行なうところにしたがって
苦しみの人生を得たり、
幸福な人生を得たりする。
行なう者自身が
その報いを受けるのであり、
どちらにしても
当人の代りをつとめて受ける者はありはしない。
【仏説無量寿経】
生まれを問題にしてはいけません。
行いを問いなさい。
火というものは、どのような種類の
薪からでも生ずるものです。
いやしい家に生まれたひとでも
聖者として道心堅固であり
慙愧の心でつつしむならば
高貴のひととなります。
【スッタニパータ】
自分から悪いことをすれば
自分から汚れてゆき
自分から悪いことをしないならば
自分から浄まってゆく。
きよいのも、きよくないのも
各自のことがらである。
ひとは他人をきよめることはできない。
【法句経】
自分にとって不利益なことを行なってしまった
これから行なうであろう
現在行なっている。
自分の愛するもの、好ましいものに対して
不利益なことを行なってしまった
これから行なうであろう
現在行なっている。
自分の嫌いなもの好ましくないものに対して
利益になることを行なってしまった
これから行なうであろう
現在行なっている。
これらの九つの悩み事は
心の汚れや迷いの原因となります。
【智光明荘厳経】
他人を
教えるとおりに
自分にも
おこないなさい。
【法句経】
悪いと思うことをするよりは
何もしないほうがよい。
悪いと思うことを
してしまえば
後悔することになります。
【法句経】
悪いことをするよりは
むしろ
何もしない方がよい
悪いことをすれば
後に
苦しむことになります。
【雑阿含経】
善いことは
しないよりは
する方がよい
してから後に
悔いが残りません。
【雑阿含経】
他人の過去を
見てはいけません。
他人のしたことも
しなかったことも
見てはいけません。
ただ
自分のしたこと
しなかったことが
正しかったか
正しくなかったか
よく反省しなさい。
【無問自説経】
よからぬこと
自分のためにはならないことは
すぐにしてしまう。
ためになることや
よいことは
本当にきわめて
なしがたいものである。
【法句経】
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