1998年7月1日の北陸中日新聞によると、金沢市粟崎町の古物商、番匠益栄さん(1998年7月現在80才)は、古道具市などで見つけた信仰者のメモなどから、数え歌を発掘した。
番匠益栄さんご本人に許可をいただきましたので、それらの数え歌を、発表させていただきます。
【信心手引鏡歌】
ひとつには
人と生まれて この法(のり)に
宿善無ければ あいがたし
ふたつには
不思議な御縁に 手をひかれ
今こそ知識に 会えぬらん
みっつには
未来大事と 思うなら
捨てておかれぬ 一大事
よっつには
世は皆無常と 知るならば
早く頼めよ 御本願
いつつには
一味の信心 獲(え)るときは
赤子になりて まかすなり
むっつには
無始よりこのかた 二親(ふたおや)の
釈迦と弥陀とに 苦労かけ
ななつには
難なく信心 受け取られ
今は安堵(あんど)の 身とぞなる
やっつには
八重(やえ)に九重(ここのえ)の 仏・菩薩(ぼさつ)
誠の信者を 守り給う
ここのつには
この世にいながら 光明の
中にすむ身の うれしさよ
とおには
共に命の おわるまで
仏(ほとけ)のご恩を 忘るなよ
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