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1998年7月1日の北陸中日新聞によると、金沢市粟崎町の古物商、番匠益栄さん(1998年7月現在80才)は、古道具市などで見つけた信仰者のメモなどから、数え歌を発掘した。

番匠益栄さんご本人に許可をいただきましたので、それらの数え歌を、発表させていただきます。

 

【内省かぞえ歌】 浄念清圓

 

ひとつとや

人を見るから腹も立つ 腹も立つ

おのが心をかえりみよ かえりみよ

 

ふたつとや

不足言うのは愚か者 愚か者

おのが立場を顧みよ 顧みよ

 

みっつとや

みごとうわべは飾りても 飾りても

苦しむ心をかえりみよ かえりみよ

 

よっつとや

寄るとさわると人の事 人の事

言いたい心をかえりみよ かえりみよ

 

いつつとや

いかなる智者でも学者でも 学者でも

かけめのあること顧みよ 顧みよ

 

むっつとや

無理と思えば我が心 我が心

養い足らぬを省みよ 省みよ

 

ななつとや

なせばなるをなさずして なさずして

捨て置く心を省みよ 省みよ

 

やっつとや

約束するときその通り その通り

必ずやれるか省みよ 省みよ

 

ここのつとや

心の力を養わず 養わず

泣いてはおらぬか省みよ 省みよ

 

とおとや

時がさばくぞ何事も 何事も

因果応報かえりみよ かえりみよ

 

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