正信偈ノート

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3−8行

[正信偈本文]

法蔵菩薩因位時

在世自在王仏所

覩見諸仏浄土因

国土人天之善悪

建立無上殊勝願

超発希有大弘誓

 

[読み方]

ほうぞうぼさいんにじ

ざいせじざいおうぶっしょ

とけんしょぶじょうどいん

こくどにんでんしぜんまく

こんりゅうむじょうしゅしょうがん

ちょうほけうだいぐぜい

 

[書き下し文]

法蔵菩薩、因位の時、

世自在王仏のみもとにましまして、

諸仏の浄土の因と、

国土人天の善悪とを覩見して、

無上殊勝の願を建立し、

希有の大弘誓を超発せり。

 

[本願寺派冷泉勝英氏の意訳]

法蔵比丘のいにしえに

世自在王のみもとにて

諸仏浄土の因(もと)たずね

人天(ひと)のよしあしみそなわし

すぐれし願を建てたまい

まれなる誓いおこします

 

[メモ]

因位→仏(果位)になろうとしている時

法蔵→ダルマーカラ(真理の蔵)

世自在王仏→54番目の仏

覩見→「観察する」の尊敬語。「みそなわす」。

諸仏→210億の仏。

浄土因→浄土とその浄土に生れる因(たね)。

国土人天→その仏国土にすむ人たち。

善悪→優劣

無上→この上ない。

殊勝→とくに勝れた。

願→四十八願。

弘誓→誓願。