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[正信偈本文]
法蔵菩薩因位時
在世自在王仏所
覩見諸仏浄土因
国土人天之善悪
建立無上殊勝願
超発希有大弘誓
[読み方]
ほうぞうぼさいんにじ
ざいせじざいおうぶっしょ
とけんしょぶじょうどいん
こくどにんでんしぜんまく
こんりゅうむじょうしゅしょうがん
ちょうほけうだいぐぜい
[書き下し文]
法蔵菩薩、因位の時、
世自在王仏のみもとにましまして、
諸仏の浄土の因と、
国土人天の善悪とを覩見して、
無上殊勝の願を建立し、
希有の大弘誓を超発せり。
[本願寺派冷泉勝英氏の意訳]
法蔵比丘のいにしえに
世自在王のみもとにて
諸仏浄土の因(もと)たずね
人天(ひと)のよしあしみそなわし
すぐれし願を建てたまい
まれなる誓いおこします
[メモ]
因位→仏(果位)になろうとしている時
法蔵→ダルマーカラ(真理の蔵)
世自在王仏→54番目の仏
覩見→「観察する」の尊敬語。「みそなわす」。
諸仏→210億の仏。
浄土因→浄土とその浄土に生れる因(たね)。
国土人天→その仏国土にすむ人たち。
善悪→優劣
無上→この上ない。
殊勝→とくに勝れた。
願→四十八願。
弘誓→誓願。