9)35〜36行目
[正信偈本文]
獲信見敬大慶喜
即横超載五惡趣
[読み方]
ぎゃくしんけんきょうだいきょうき
そくおうちょうぜつごあくしゅ
[書き下し文]
信を獲て、見て敬い、大きに慶喜すれば、
すなわち横(よこさま)に五悪趣を超截す。
[本願寺派冷泉勝英氏の意訳]
信心よろこび うやまえば
まよいの道は たちきられ
[メモ]
このように信心を得て、教えを聞いて大悲を喜ぶ人となるならば、
そのとき、五つの迷いの世界を横ざまに超えて、浄土に生れる身と定まる。
五悪趣→地獄・餓鬼・畜生・人間・天上の五つの迷いの世界。
[参考]
獲信見敬大慶喜→『仏説無量寿経』の「往覲偈(おうごんげ)」(「東方偈」ともいう)に「法を聞きて能く忘れず、見て敬い大慶を得ば、則ち我が善き親友なり。」。