純米酒やましろ 誕生物語

山代温泉には十数年前まで「太鼓の縁」【たいこのゆかり】という地酒がありました。

それも20数年前に廃業してしまいました。

山代温泉ゆかりのお酒を売りたい。

酒屋仲間の思いがとうとう形になりました。

それもほんの冗談まじりの一言から・・・


なにげなく「山代の酒屋が一緒になって売れるお酒があったらいいなあ」

なんて事を酒屋の飲み会の2次会で数人と話してました。

それが「やってみようか?」ってな事になり、さて、どうする?


まず最初にきめた事は、お酒は「純米酒」

サイズは四合瓶(720ml)、1種類だけ。

そして、山代温泉の地酒を目指すのなら「水」にこだわって造ろう。


幸い、上水道で以前に使用していて現在は使っていない水源があるらしい・・・

近くの酒蔵に相談に行きました。

色々と教えていただき、なんとか造っていただける雰囲気になってきました。

いよいよ名前です。「太鼓の縁」の復活?

この時点で、新聞社の方に「山代の酒、復活」をアピールしていたので、早速、取材を受けました。

色んな名前が候補として挙がりましたが、解りやすさで「純米酒 やましろ」に決定。

ラベルの書を山代温泉ゆかりの温泉寺「薬師」の長老にお願いしました。

なぜ、温泉寺?それは山代温泉のお酒を造る過程で自然でした。


動き出したのはその年、平成18年の秋です。

市の水は、塩素殺菌したものでないと渡せない、・・・

さて、どうする?


そんな時、昔「薬王院」の台所に井戸があったはず・・・その井戸は?


その井戸は今も健在でした。

その水を分けていただく事ができました。水質検査の結果も軟水の酒造に適した水との事。

平成18年11月に加賀の鹿野酒造で能登杜氏「農口尚彦」氏による

最初の仕込みがはじまりました。

山代酒商組合の酒屋17軒が一致団結して取り組む「純米酒やましろ」が

その年の12月についに誕生しました。


12月発売の「しぼりたて」は600本がすべて予約完売。

翌、平成19年6月から正式に「純米酒やましろ」の販売を開始しました。

お酒の評判も上々なので、平成19年秋の仕込みは地元産の酒米を、と

酒屋の仲間の一人がお米を作っていたのでお願いして「五百万石」を栽培

平成19年の秋、収穫したお米は評価も「A]

杜氏も驚く、すばらしいお米が収穫できました。

そして、今回も温泉寺「薬王院」の井戸水を使って

11月から、「純米酒やましろ」の仕込みを開始しました。

初年度よりもさらにレベルアップしたお酒になりました。

                                        平成19年12月