1994年年明けそうそう、私は会社からの帰りにCAR RADIOをつけて、
家に向かっていた。そのとき突然、聴き慣れた歌声が流れてきた。しかし、まったく
聴いたことのない曲であった。
♪奇跡じゃなくて 偶然じゃなくて 二人の運命なのだから
君と僕とのページには今 同じstoryがはじまる・・・
と、ここまで流れた後、やたらファンキーっぽい口調で何とかと英語で言った後
「・・・by エフエム・ハローファイブ!」。実は、私が聴いたのはエフエム石川の
ジングルだったのである。
その日以来私は、ここのフレーズが頭から離れなくなってしまった。『運命』という
言葉。私は、この言葉をあまりいい意味で使ったことがなかった。いつも、
「こうなる運命だった。」というような、半ばあきらめのような意味で使っていた
んだと思う。でも、この曲は、『赤い糸』的な意味で表現している。
なんだか、照れてしまいたくなるような歌詞だが、山根さんが歌うと、本当に
『赤い糸』が存在するような気がする。
その当時、私は山根さんの新曲がいつ発売され、なんというタイトルかも知らず、
「これって、山根さんの歌声?じゃぁ、この曲って新曲?」と、独り言をぶつぶつ
いいながら車を運転していた。傍から見れば、とっても危ない人に見えたかもしれ
ない。後日、この曲のタイトルが『永遠の約束』で、『あの時のように』の両A面
で発売されることを知る。
この曲は、ライブでは、終盤によく歌われる。今日、このライブ会場で出会えた
のは、奇跡や偶然なんかじゃなく、ずーっと前から決まっていたことだ、という
山根さんの思いが込められているような気がする。
|