RACING the MOON TOUR 1994


中野サンプラザ 1994年7月4日

このライブが、私がはじめて足を運んだ山根さんのライブである。チケットが届いてからの私は、初めて行くライブのことで頭がいっぱいであった。生で見る山根さんってどんな感じなのだろうか、しかし、私の席は、2階席。いいさ行けるだけでいい、などと思いながら、指折り数えて待っていた。

当日。私のワクワクする気持ちと裏腹に、長〜いオープニングのあと、ようやく山根さん登場。と、同時に会場はみんな総立ち。私も遅れをとらないよう、周りの人たちと同じように立ちあがった。そのまま「さよなら」をを言い出せないままKISHIMU想いと続けて2曲歌う山根さん。ステージ狭しと動き回る山根さんと、山根さんが近くに来ると一段と声援が大きくなる1階席のファン達が、2階席にいる私には少し羨ましかった。その後、最初のMC。「今日は昨日に続いて、東京公演2日目です。」と言ったとき、会場から「昨日も来たよ〜。」の声が・・・。尽かさず「昨日も来てくれた方がいらっしゃるようで・・・。」と、答える山根さん。ファンの声援にちゃんと答えてくれる。

続いて、メドレーでお元気ですか?君がいるからBACK TO THE TIMEをワンコーラスずつ歌い2度目のMC。ここで、「今日は2時間以上歌います。」宣言。嬉し〜い。ここで、終盤以降の為に体力を残しておこうと言う事で、バラードが歌われた。私は、ここで初めて席に着いた。抱きしめてLAST SCENE一粒の想い出。じっくりバラードを聴かせてくれる山根さん。なかでも、LAST SCENEは私の好きな曲でもあるので、聴き入ってしまった。この後、ツアー中でのハプニングの話しに。秋田で、違う会場に到着してしまい、案内された楽屋には「JUN SKY WALKER(S)様」の張り紙が・・・、という話をしてくれた。

その後、季節はずれではあるがおちこぼれのMerry X'masを歌う山根さん。この曲は、私が山根さんの曲の中でも大好きな曲の中の一つなので季節はずれであろうが、この曲が聴けて嬉しかった。続いてあの時のように、このツアーで初公開の曲彼女と映た夏、メンバー紹介がされた聞かないで、私自身初めて聴くFINAL CHANCE。会場中、大盛り上がりの中での少年I LOVE YOU-ONLY YOU。ここで私は、初めてバック転をする山根さんを見た。再び、恋人よGood-bye Love RoadGet Along Togetherとバラードが続き、夏の日の中を歌い終わった山根さんは、「今日は、本当にありがとうございました。」と言い、ステージからいったん消えてしまった。途中、サビのところを、わざとマイクスタンドから一歩下がって歌う山根さんが印象的だった。

会場の大きな「アンコール」の中、再び山根さん登場。アカペラから始まった時の河を越えて。続いて、永遠の約束のメロディが流れ出した。今日聴いた永遠の約束は、歌詞の一つ一つがジ〜ンときた。特に、
 ♪Oh It's destiny きっとこの場所で
  君と出会うことは 僕らが生まれる前に
  遠い昔から決まっていた 永遠の約束として
のフレーズを歌う山根さんを見て、ずっと昔から今日この場所で山根さんに会うと決まっていたのでは、と本気で思ってしまった。そして、「今夜最後に歌う曲は、僕がこれからも言い続けていきたいことでもあります。歌を通して、悲しいときは一緒になって慰めてあげられるような、嬉しいときは一緒に喜べるような歌を書きました。今夜最後に精いっぱい歌います。東京のみんなにYELLを送ります。」と言って歌ったYellを君に。歌い終わり、何度も「今夜は、最後までありがとうございました。」と、頭を下げる山根さん。会場のファンみんなにありがとうを言ってくれる。

今回、2階席ということもあって、豆粒のような山根さんしか見られなかったが、充分楽しかった。それに、山根さんがとってもファンを大切にしてくれることが、よくわかって嬉しかった。

back