...■ CREATING! ■...
現在進行形
スカート

 おしゃれでありたい…と思えば思うほど、なぜか傲慢に見えてしまうことがあります。それは、身の丈にあった暮らしから遠ざかってしまうからではないでしょうか。そんなことに気付いてから、私が身につけるもの、使う道具などは、できるだけ自分の身の丈に照らしてどうか?という視点を持ってきました。加えて、旅の中で培った視点も加味するに、紛れもない事実は、私がアジアに暮らす女性であるということです。そんな私ができるだけ簡素に身繕いするに思い浮かんだイメージが「巻きスカート」でした。インドやネパール、スリランカのサリーにサロン、日本の着物だって、要は布を巻き付けただけのもの。だから、腰から脚をゆったりと覆う下衣を作ろうと思ったとき、巻きスカート以外は考えられませんでした。それでも、お転婆な私らしく多少活動的に動くことも考えて、筒状にしておくほうがよいかな…と。写真では分かりにくいですが、これは玉虫色のように表面にわずかに光を放つコットン生地です。同じ布で腰に巻く帯状の紐も作りました。縫いあわせた所には、紺色の刺し子用の太い糸で押さえてステッチしてあります。巻きスカートにして…と思いつつ、量もたっぷりあるので、たぐり寄せたりしながら、決め込まないで身につけます。だから、毎度同じ形をしていることはありません。もう少し縫い加えたら「定番のかたち」で落ち着くのでしょうけれど、しばらくは、遊べるだけの余地を加えつつ、完成品に近づけていこうと思っています。
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