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小さい頃、我が家はガスの炊飯器で御飯を炊いていました。電気炊飯器がかなり普及していたのに…です。タイマーがなかったので、祖母か母がスイッチを入れるために早起きしていました。大家族だったので、1升近いお米を炊いていたのですが、炊きあがったそれは、それはそれはお米がつやつやしていて、美味しいものでした。そんな私もやがてオトナになり、ひとりで暮らすようになって、タイマー付きの電気炊飯器(3合炊き)でごはんを炊くようになりました。遅くなって帰ってくるときも、ごはんを炊いて待っていてくれる存在には頼もしさを感じます。ただ、玄米を食べるようになってから、この電気炊飯器で炊いたものではいくら吸水させても、美味しく炊きあがってないような気がして、少し不満もありました。
そんなときに、このマスタークックの土鍋のことを知りました。玄米がふっくら炊けると知り、ほぼ衝動買い。これまで炊飯器任せで、鍋で火加減をみながら、ごはんを炊いたことがなく、内心面倒なのでは?と思っていました。実際、炊きはじめてみると、炊飯器が台所の片隅でホコリをかぶってしまうほど、土鍋ごはん…です。玄米なら、中火で20-25分、トロ火に落として20分、最後に30秒中火にあげて水分をとばして火を止め、蒸らして15分で出来上がり。時間はタイマーをかけておけば忘れません。 これが、同じ玄米なの?と思えるほど、ふっくら炊きあがります。ほんとうに今まで食べたどこの玄米よりも美味しいのです。玄米でこれだけ美味しいのですから、白いごはんや雑穀ごはんも…です。炊きあがった時、表面にフツフツとした穴が見られることも美味しいごはんの証拠です。これは6合浅鍋のかたちで、お米は4合まで炊けますが、たくさんで炊いたほうが美味しいので、3合以上で炊くようにしています。ホンモノの火の力を使った食べ物は、強い生命力を与えてくれるような気がします。炊きあがる度に、毎回スゴイなぁと感動します。 主食のごはんが美味しいことは、「当たり前なのに贅沢」なこと。毎日の「食」が豊かになることを思えば、リッチなディナー2回分に相当するこの鍋は、決して高くないと思えました。 この土鍋は、ただ御飯が美味しく炊けるということだけでなく、こういった「食」に対する根本的なことを気付かせてもくれた、まさに魔法のお鍋です。 ・RECIPE・・・・
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