ファーストネームをハングル文字で…
東大門市場の露店で彫ってもらった
 
 
 
 
 
 


 
 
 
 
 
 
 
 

滞在最後の日、
ソウル最大といわれる「東大門市場」へ。
私に欲しいモノはなかった。
活気あふれる場所へ行きたかったのだ。

ふと街角に机をおいて、
ハンコを彫っているオジサンがいた。
「マサヨ」と私が発したコトバを読み取り、
ハングル語でつくってもらうことになった。

ふと手元をみると、
オジサンの指先は、
関節から先がいくつかなかった。
それでも器用に手を動かし、
ハンコができ上がった。
この仕事をしていてなくしたのか、
なくしてからこの仕事を身につけたのか…
過去のことは、私には分からない。
けれど、こうやって、
ハンコをつくる才能があって、
たくさん、たくさんの人に
感謝されてきたことに変わりはない。
ひとつの普遍的な事実を
事実としてどう受け止めるか…

ワタシに伝わった事実とは、
オジサンが一生懸命に生きてたってこと。
不自由な部分を持っているということは、
それに比べたらずっと小さい存在だったということ。