DATA+DIARY
……Stride in Paris……
 FIRST OVERSEA 

「初めて」受けたインパクトは、その後の方向性をつくるのだろうか。
とすれば、初めての海外にParisを選んだのは「運命」としかいいようがない。
 私にとって旅に出るきっかけは、たった一つ大好きなものに出あうため…。
このときは、ただひたすら美しいモノと出逢いたいと願っていたように思う。
 美しさの定義は、自分の中で変化していくもの。
 この街の美意識は確実に私の核に刻まれている。
 街が美しいってことは、
そこに住む人のココロが美しい、そういう誇りを
持っているってことでしょう。
誇り(=pride)は、一人ひとりの美意識の中に存在していた。
美意識への眼力はホンモノを五感で感じることで養われるのだろう。
「初めて」の海外で感じたことは「今」も私の中で生きてます!


 

 DIARY

■パリ観察 Man Watching
 50cmくらいあるバゲットをそのまま包まず持って歩いている人がいた。店から出てすぐかじっている人もいたそう。犬、それも大きな番犬を連れて散歩してる人けっこういた。
 街の色はダークグレーもしくはセピアだ。マロニエの街路樹があって、まだ葉はついていないが、もう芽が出始めていた。
 春はすぐそこまでといった感じのパリです。街全体に靄(もや)がかかっているけど、それがまたステキです。

■マルモッタン美術館へ
 『印象…日の出』もあったけど、『睡蓮』すごく魅かれるものがあった。モネの魂が伝わってくるような空間。パレットも見た。すごい。何層にも何層にも重ねられた色のマジック。遠くに離れてみると浮かび出す像のようなもの。

■あたりまえだけど、すべてがパリ。

■パリで…
 目eye・見るかぎりではパリで生活する人、老若男女みな質素。
 鼻nose・パリの地下鉄には独特の匂いがある。地下道の体臭のような匂い。
 耳ear・パリらしい音?教会の声、車のクラクションの音。
 口mouse/taste・濃厚かつクリーミー

■Paris回想
 煉瓦色の小さな街といかにも欧風的田園風景が真っ白な煙雲の間から見えた。まもなくシャルル・ド・ゴール空港へ着いた。SFに出てきそうな長いエスカレータを抜ける、未来空間を思わせる場所であった。1時間ほどバスに乗り、ホテルへ向かう。車窓からは初めて見るヨーロッパの街並み…赤茶の屋根、白い石の壁。何もかもが文化の違いを感じさせた。
 バゲットを持って闊歩するおじさん、犬を連れて歩く婦人、すべてがパリらしかった。
 パリの夕暮れは遅い。7時すぎだというのにうす明るかった。早速街へ出てみる。飲み物と軽食でもと思い、店を探すがそれらしいものはない。ようやく見つけた店で水とチーズタルトと人参サラダを買う。不思議なことにパリには自販機がない。水も何もかもすべて店頭で買う。ついでにいえばコンビニもない。そのかわりカフエとかサロン・ド・テといった飲食店が目に入る。
 逆に朝は遅い。7時でも薄暗い。緯度のせいもあろう。
 そんな中、フランスパン、クロワッサンとカフェオーレといったコンチネンタル・ブレックファストをとり、1日のプランのことを話す。フランスパンは直径10cmくらいの細いもので、全長約50cmあるものを切って食す。皮はパリパリで口の中を切ってしまったくらい!体内時計はかみ合っていなかったかもしれないけど、とっても優雅なひととき。これも旅の醍醐味だろう。

 DATA

■DATE■ 1992.3.3→3.11
■STAY■  Paris(France)

□FAVORITE!
 ・印象派…Monet その作品に会いに行く旅といっても過言ではない。
 
□I was 20 years old.
 花の女子大生時代…といいたいとこだけど、来る日も来る日も「創作」に明け暮れる。この頃は油絵なんかも描いてた。もともとパステル画に魅せられて、絵を描くようになった人です。旅先ではスケッチなんかしたりして。絵を描くことは自分を見つめる作業のひとつになってました。あっと学業は「生活経営」デシタ。

□STYLE:With my friend,tomochan By JTB free pack plan
 
 


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