1、JR笹津駅近くにある「特養老人ホーム「ささづ苑」に勤務していた全国一般組 合員が昨年10月、突如、特養部からデーサービス部への転勤命令がくだされ  た。本人は、夜勤も精力的にこなし、優秀な介護職員と言われていた。転勤事 由は、デーサービスの職員が欠員となったことから、補充要員としての転勤命  令と会社は釈明していた。本人は介護の仕事が好きで、入所者と正面から向き 合い、労を惜しまないことから厚い信頼を受けていた。それだけに「なぜ、私が 特養部から外されるのか」理解ができなかった。団体交渉においても当局は選 任した事由は曖昧であった。転勤でショックを受け、精神的に不安定な状態に  陥って、治療せざるを得ない体調となり、療養に入った。療養中でも入所者のこ とが気にかかり、新聞でお悔やみ欄を見ながら、入所者の葬儀に参列して、近 いうちに復帰できることを信じて療養に励んできた。組合は休職中も会社に団  体交渉を申し入れ、復帰後の職場について協議を重ねてきた。

2、本人の病も癒えて職場復帰ができると、主治医から告げられことから、組合は 団体交渉で医者から復帰の許可の出たことを報告した。すると会社は会社の規 定で会社の産業医の診断が必要である。本人の主治医と産業医が病状カルテ を見て会談することを認める主治医の許可をもらってくるように提案してきた。加 えて、組合に対して復帰プランを出すように提案してきた。

3、本人と組合は当局の提案を受け入れて主治医に状況を話して、了解を取りつ けるとともにと復帰プランの作成を行い提出した。
 提出したものの、当局からの返事はなかった。やっと来たかと思いしや、主治  医との会談は必要がなくなった。ということで許可書が返送されてきた。それか ら間もなく、当局は、休職期間が切れ復職できる状態でないので自然退職とい たします。と言ってきた。当局は、はなから問題解決の意思などなく、穏便な解 雇の方法として、団体交渉を続け、休職期日満了まで引き伸ばすかの戦術であ ったと思われる。

4、当局は、裁判を起こされるとは想定していなかったようである。しかし、組合は 当局の卑劣な作為的首切りに対して、地位保全仮処分申請を行って徹底抗戦 をして、雇用を守ろう。

5、配転の影には解雇された本人の善意が逆手に取られているとの噂が出てい る。ことの始まりは、本人とお母さんの共通の友達が失業して困っているのを見 かねて「ささづ苑」を紹介して一緒にはたらいていた。その友達が苑内で密かに 物品販売をしていたのを見て、違法行為であると、本人に注意してきた。その後 なぜか、その友 達は会社役員に引き立てられて役職についている。社会では 善意をアダで返しているのではないかとの噂が出ている。卑劣な解雇攻撃に対 して全国一般は入所者には安全を、職員には安心して働けるよう裁判を通して戦いとる方針で頑張っているところです。2013:12:1

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