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(徐々に更新していく予定です)
バジリスク 〜甲賀忍法帖〜(山田風太郎原作,せがわまさき著)
時は江戸時代、徳川家康は二代将軍秀忠の後継ぎを、竹千代と国千代のどちらにすべきかを悩んでいた。
南光坊天海の進言により、伊賀と甲賀の忍者衆を戦わせ、生き残った側に託した方に継がせることを決する。
すなわち伊賀が勝てば竹千代に、甲賀が残れば国千代に。
今、不戦の約定は解かれ、20人の忍者による血みどろの戦いが始まろうとしている。
しかし伊賀の朧と甲賀の弦之介、両勢力の次期党首たる二人は互いに愛し合う仲であった・・・。
とまあ、救われないあらすじで始まる物語ですが、ぶっちゃけて言えば
忍者版ロミオとジュリエットです。
と言うか、原作者もそう書いてます。
原作の『甲賀忍法帖』は、伊賀と甲賀で10人ずつの忍者による団体戦が行なわれるのですが、
『魁!男塾』や『風魔の小次郎』に代表されるようなチームバトル戦物の原点と言えるでしょう。
さて登場する忍者たちですが、ひとくせもふたくせもあるやつらばかりで、そのほとんどが
「生来の特異体質を技の極地にまで高めた者」と言った感じであり、
忍者軍団というよりは奇人変人大集合。
未読の方のために多くは書きませんが、例えば「粘着性の唾液で相手の動きを絡めとる」とか
「体毛を手足のごとく操る」といった感じです。
ストーリーはテンポよく進んでいくので気軽に読めるお薦めの1作。