ビリヤード事件簿

『北陸オープン予選で、おばちゃんの声が…』

1997年10月17日(土)

北陸オープン選手権の予選を見に行った時のことだった。会場には高橋プロをはじめ、
梶谷プロなど豪華メンバーがプレーしていた。
余談ではあるが、梶谷プロは背が高くてきれいだった。

予選が終了し、そろそろ帰ろう会場の前に止めてあった車のところに行き
車の鍵をあけた時、声が聞こえた。
ねぇ、ちょっと、あんたぁ〜。駅まで送ってくれへんかぁ〜?
はじめは誰に言ってるんやろう…と思ったけど、辺りには自分しかいなかった。
どこのおばちゃんやぁ。駅は反対方向やし、どうしようかなぁって思ってたら
『タクシー代払うでぇ〜』
っていうので、暇だったしこころよくOKした。

でもこのおばちゃんは2人連れでキューを持っていたのだ。
このおばちゃんたち、予選に出てた人ひとやったんかぁ。あたりは暗かったし、
誰かわからなかった。それで2人が自分の車の中へ入った時、2人の正体が
初めて明らかになったのだ。その人物とは
原田 美恵子 プロ と 石村 香奈枝 プロ
だったのだ。原田プロと言えば女子プロの第一人者でありビッグな人なのだ。
はっきりいって、びっくりした。なんていう巡り合わせなんだろうか。

車の中では駅までの20分間いろんな事を話した。
その話の中で、原田プロから、
『今日は、誰の応援にきたんや?』
って言われた。思わず正直に…
『梶谷プロとか高橋プロです。』
って言ってしまった。うそでも原田さんって言っておくべきだったと、
言った後に後悔した。

けど、駅まで送ってあげたことは、自分の中ではいい思い出になったし、とてもよかった
と思う。ちょっと残念だったのは、ここだけの話、原田さんが梶谷さんだったらなぁ
なんてことかな?そうそうタクシー代はちゃんともらっちゃいました。(^_^)

(おわり)