第5章 恐るべしボンバーヘッド君
マスターの応援に回ることになった私たち。マスターの決勝1回戦の相手は東京の人で
歳は20歳位。でも、変な頭してて、横が刈り上げ、てっぺんが5分刈り、
その真ん中で長い髪を縛ってあった。
私たちはボンバーヘッド君と密かに呼んでいた。しかしこのボンバーヘッド君。物凄く上手。
とにかく的玉がポケットの真ん中から入るのだ。構成も完璧。そんなに無理な玉を撞かずに
取りきってしまうのだ。コンビも軽く入れちゃう。すごく衝撃的だった。結局試合は
あっさりマスターの負け。マスターは試合が終わった後、相手のボンバーヘッド君に
『勉強になりました。』って言ったらしい。そんなことをマスターに言わせるなんて、マスター
相当、衝撃的だったのだと思う。ゲームが始まる前は、マスターの相手の人、なんか変な髪型してるなぁ
って思ってたけど、ゲームが進むに連れて、ボンバーヘッド君がどんどんかっこ良く見えてくる。
なんせ、華麗なのだから。変な頭しててもかっこいい。不思議なものです。
また同時に全国のアマチュアのトップレベルの凄さにびっくりしました。
北陸のトップから比べると、かなり差があるような感じがしました。
その後、私たちは金沢に帰ったので、結果などはちょっと判りません。
第6章 エピローグ
今年のアマ9ボールは、本当に勉強になりました。昨年は、自分もB級の決勝トーナメントに
出てたので、他の試合を見る事はできなかったのですが、今年は、ゆっくり見ることができました。
アマチュアではトップクラスの与儀さんのビリヤードも見る事が出来ました。
ただ、与儀さん。ゲームに勝ちたい気持ちは判るけども、ラックに対して注文付けすぎだった。
プラスチックのラックだったのである程度は妥協しなければいけないと思います。マスターも
同じ事を言ってた。
しかし、ビリヤードは簡単のようで難しい。とにかく精神が大きく作用するスポーツだと
思います。
これからは、目指せボンバーヘッド君を合い言葉に精進しましょう。
おわり
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