ビリヤード事件簿
『マスターズオープンに出場しました』
 
 
 

 
9月20日(日)晴れ
 
第1章  『そうそうたる顔ぶれ』
 
すっきり晴れわたり、残暑の厳しい日となりました。

北陸オープン選手権の前哨戦であるマスターズオープンは、北陸3県のプロとアマチュアに出場資格があり、アマチュアにとってはプロと対戦でき、エントリーフィーも5000円と決して高くはなく気軽に参加できるうれしい大会です。また、自分の実力を試すいい場でもあります。

今回の主な出場選手は、

プロの中でもトップクラス山本久司プロ(JPBA)。
安定した実力者内山プロ(JPBA)。
読売ナインボールを制した桧垣プロ(JPBA)。
今年の名人戦に優勝して、名人に挑戦した、道川さん(FPBC)。
と、豪華な顔ぶれでした。

さて試合形式は、予選−W、決勝(Best32)−Sで7セット先取りナインボール。
ただし、予選の敗者ゾーンは6セット先取りです。

 
第2章  『予選1回戦はまたもや内山プロ』
 
私は去年もこの大会に出場しました。この時の1回戦の相手は内山プロ。プロと対戦出来て嬉しかった事を覚えています。でもゲームの方は確か、1−6と惨敗。1セットだけでもよく取れたと思いました。
今年の1回戦の相手は・・・・・・またもや内山プロではありませんか!よほど縁があるのでしょうか。これで決まった。まず勝てないので、最低でも2セットは取ろうという目標ができました。 いよいよゲームが始まります。バンキング。
私は、緊張していたせいか弱すぎて、手玉が台の半分までしか戻ってきませんでした。内山プロはピタっと手前まで手玉を運んできまた。内山さんのブレイクで始まりです。いきなり、2連続マスワリをくらっちゃいました。
3ラック目、きっちりラックを組み、その甲斐あって、何も入りませんでした。やっと私の番。しかも1番は入れるのには楽な配置になってて、よーし、ここからがんばるぞ〜、と思って1番を撞いた玉は非常に弱く、2番に対してのネキストがメチャクチャになっていました。めちゃめちゃびびってるみたい。案の定、2番をミス。結局そのラックも取りきられてしまいました。
4ラック目、内山さんのマスワリ。これで0−4。すでに、あきらめモード。このゲームは楽しもうと開き直るも、終わってみれば、7−0のストレート負け。1セットも取れなかったのは情けなかったです。
それにしても、プロの玉は違いますね。力加減といい、手玉の走るラインといい、綺麗です。試合には勝てませんでしたが、一緒に玉をつけただけでも良かったと思います。
第3章  『敗者ゾーンでの戦い』 
敗者ゾーンに回っての1回戦は、俺と同じくらいのレベルの人でした。ここからは6セットマッチ。私はバンキングでブレイク権を獲得しました。しかし、ブレイクしたラックはきちんとたっておらず、1番ボールはほとんどフットスポットに残ったままで、他の玉もその近辺にパラパラとなりました。ちょっとやる気をなくしたけど、冷静になり回って来た玉をしっかり取り切って2−0とリードしました。しかし、私のちょっとしたミスから相手に4セット連取されてしまって2−4と逆転されてしまいました。しかし、ここからわたくし頑張りました。取りきり、取りきりで4−4のタイ。
9ラック目。ブレイクするも何も入らず、相手に取りきられそうになったけど、9番をとばしてくれました。心でラッキーと思いながら9ボールをゲット。5−4で先にリーチをかけました。
10ラック目、最後はマスワリして勝ちたいなぁ。なんてかっこいい事を思いながら、フルパワーでブレイクしました。何か入ったかな?なんと9ボールが左コーナーに向かって転がってる。
(コロコロコロ・・・・ポトン)落ちた。すかさず手玉の行方をみました。きっちりセンター付近で止まってました。よっしゃー!!!
結局4セット連取で6−4で勝ちました。敗者1回戦突破。とりあえず1勝出来てホッとしました。

敗者2回戦は富山の人でレベル的にはA級。私はB級なので力では私の方が劣ります。しかしこのゲームでも頑張りました。
1ラック目は私がラッキーもありながら取り1−0。しかしそれから2セット連続で取られ1−2となるけど、その後お互いにセットを取り合って、3−3になりました。しかし、3−5でリーチをかけられる。
9ラック目。相手のブレイク。なんとスクラッチ。さらに1−9コンビになっており、これをゲット。4−5と追い上げました。
そして運命の第10ラック目。運良く4番で私に番が回って来ました。これを取れば追いつく。調子が良かったので、4番いれて5番に上手くネキストが出せれば、取りきる自信はありました。しかも、4番を入れるはそれほど難しくありません。ただ、ネキストのラインが微妙だったのです。

押して出すには、9番が邪魔だし、結局、引っ張り込んで、5番をまいてネキストをとろうと思いました。そして4番を狙い、手玉は5番を交わしてくれっと念じながら撞きました。4番が入った瞬間、手玉は5番とキス。引き過ぎてしまったと思った瞬間、手玉はポケットに向かって転がり出す。あれぇ〜でした。見事(?)手玉はスクラッチ。万事休すでした。(クリック)
そのあと、相手になんなく取りきられ、ゲームセット。結局4−6で負けました。負けはしたけど、よく頑張ったと自分で思います。
 

第4章  『試合結果』
ここで、この大会の結果を簡単に言いますと、
優勝は、道川さん(FPCB)。冒頭でも紹介した、名人戦で優勝した人です。この人の時代到来を告げる優勝でした。
準優勝は、内山プロ(JPBA)。
3位は石村さん(リバプール)と竹内さん(BBC)
石村さんが3位に入ったのは、同じリバプール所属として嬉しかったですね。
 
第5章  『あとがき』
 
とこんな感じでこのマスターズオープンは終わりました。
今、私、恐れ多くも北陸オープンに出ようか、どうしようか迷っています。エントリーフィーも高いし。でも、トッププロなんかとも試合が出来るチャンスでもあるしなぁ〜。お金があれば絶対出るのに・・・・。 最近、試合続きでお金がないのです。今回の試合といい、10月終わりには、内閣総理大臣杯争奪のローテーション大会(京都KBSホール)にも行く予定になってるし。宝くじでもあたらないかなぁ。
(おわり)