第 三 章 準決勝
準決勝
相手の人は福井のキャロム(店の名前)の吉田君。
ビリヤードの試合に出るようになって知り合いになった人で、
キャロムはリバプール(我がホーム)との関係も深い。
吉田君とは初対決だった。
ゲームが始まったが、お互いミスが目立つ。さすがに疲れもあるようだった。
序盤はお互いセットを取り合い2−2。
第5ゲーム、私が取り、3−2と先にリーチ。
しかし次の第6ゲーム目は吉田君が取り3−3のフルセット。
最終ゲーム。私の番で、このような配置を取りきれば決勝進出って所まできた。
7番を撞く前までは、ほぼ勝利を確信してた。しかし、7番を狙っている時、
さまざまなことが頭をよぎった。
・・・・これを取りきれば、決勝だぁ。
(狙いに入る)
・・?この7番、サイドに入れポンすると、手玉が9番をかすめて、Aのポケットに
コーナースクラッチか・・?
(一度構えをはずす)
そうだ!!、当たるなら、どんと当てよう。
9番に当てて止めればいい。(8番は穴前だから)
(撞点を下げて狙い直す)
しかし、強めに撞くと7番が
サイドのヘソに蹴られるんじゃないの?
と思ってキューを出した。いや、出してしまった。
しまった〜。
7番は入ったものの、手玉が転がっている。
それほど手玉を転がさない予定が、
めっちゃ転がってる。
キューが出てなかった。どんと9番に手玉を当てる予定が
薄めに当たってしまい、どんどん転がっててしまってこのようになった。
しかも、8番は9番にちょっと隠れてしまい、直接狙いない。
この瞬間、緊張の糸が切れた。(まだまだ、未熟だなぁ)
空クッションで狙うも、当たらなかった時の事を考えると、
どうしても厚めから行ってしまう。この時もそうだった。
厚めに外した。しかし、残った玉は、やさしい玉ではなかった。(ちょっと安心だが、
入れれないことはない玉だった。)
しかし、吉田君は慎重に8番を決めて来た。
その後の9番もちょっと嫌らしかったけど、
しっかり入れて3−4で負け。
ゲームを終えてマスター達がいるみんなの所に戻った。みんなに言われた。
あの7番はもっとどんと撞いて9番に当てれば良かったのに・・・って。
(そうしようと思ったけど、出来なかった自分が悔しかった。)
ということで、また課題を残すゲームとなった。
結局、決勝戦は吉田君と、我がリバプールで成長株の真田君で行われたが、
吉田君が真田君を破り優勝した。
もし私が吉田君に勝っていれば・・・
『もし・・・』の話はやめておこう。そんな話をしてるなら、練習練習!!
『もし』という話をしなくてすむようにね。
あとがき〜その1
3位の賞品は時計だったその話は後日。
あとがき〜その2
次の日の22日、吉田君と真田君と私でジャパンをした。
GUクラスの1位、2位、3位でね。なんか変な感じだったけど、
楽しかった。結果は真田君の1人勝ち。(やっぱり真田君が上手)
これからは、吉田君と真田君はGTで戦うことになった。
私は・・・というと、マスターから、(連続3位ということもあって)
『お前も今度からGTで頑張れ』
と言われました。ということはA級昇格?
でもボーラード200点いったこともないしなぁ・・・
(最高140点くらいだったりする私)
なんちゃってA級かもしれないけど、名実ともにA級になれるように精進精進。おわり