知ってて得するシステム
『殺し玉の法則』
ちょっと遠い距離の的玉を狙う時で、手玉が的玉に当たった後、少しだけ前に走らせたい時などに殺し玉を撞くことがあります。殺し玉とは、手玉の下(結構限界点に近いところ)を撞いて引きの回転をかけるが、羅紗との摩擦によってそのうち手玉が前回転に変わる玉をいいます。その状態で的玉に当たった手玉は、少しだけ転がって止まります。
この玉が有効な時というのは、例えば、的玉を入れた後、手玉を少しだけ前に押して止めたいが弱くつくと手玉がよたって(曲がって)、的玉が入らない恐れがある時です。殺し玉を使うと、多少強くつける分、よたる心配がありません。
ただ、いいところがある分、リスクもあります。少しでも捻りがあると、殺し玉を撞いて手玉が無回転状態になった時、手玉が捻った方向に曲がります。そのため的玉が入らない危険性を伴うところです。今、殺し玉を使って的玉をいれた後、手玉をある距離だけ転がして止めたいとします。このある距離を加減する方法を紹介します。下図をご覧ください。
右側から1番ボール(黄色)に向かって殺し玉を撞いたとします。この時、的玉の手前(距離B)で無回転状態になり、その後、1番ボールにヒット。距離Aだけ転がって止まります。この時、だいたい、距離A=距離B になってます。言いかえれば、距離Aだけ走らせたい時は、的玉の手前、距離Bのところで無回転状態になるように殺し玉を撞けばよいことになります。
本当かどうか、試してみてください。