へっぽこスキー日記

『’99 充実した志賀高原の旅』

 

今年もやってまいりました。学生時代の友人との志賀高原スキーの旅。参加者は北陸・新潟組みが私と和泉君の2人。関東からの来たのは、紺谷&岸端の2人。名古屋、奈良から、今井君、石川君、植本君の3人。合計7人。今年は仕事などで来れない人もいてちょっと寂しいスキーになりそうだった。
去年は吹雪でスキーをしたのはちょっとだけだったが、今年はどんなスキーの旅になったのでしょう・・・・

2月5日(金)

朝の3時。星がかすかに見えていた。天気は良さそうな感じだった。前日まで寒波が来てたのも手伝い気温は低め。北陸自動車道の道が凍結してないかちょっと心配だったが気にせず金沢を発った。

最初に向かったのは去年同様、新潟県新井市にある和泉君の家。車で聞くミュージックも去年同様やっぱりユーミン。この前買ったユーミンのベストを聞きながら、車を走らた。心配していた道路の状態は悪くなく良好。一部チェーン規制の区間もあったが、スタッドレスなので問題なし。空にも星の数が多くなり天気も良くなってきてるみたいだった。しかしそんなにうまく話が進むことはなかった。突然、通行止めの文字が目に飛び込んできた。なんと糸魚川〜上越の区間が通行止めではないか?しかたなく糸魚川I.C.で降りて、そこからは海沿いの8号線を走ったが、ここがもう最悪。もうびっしりアイスバーン。潮風の影響もあるのだろうか、ずーっとず〜ぅっとアイスバーンだった。最初の予定では6時頃和泉君の家に着く予定が、結局7時近くになってしまった。時間的に遅れたのはそれほど大したことはなかったけど、雪道を運転して精神的に疲れた。友達を拾って、みんなとの待ち合わせ場所になっている、志賀高原・熊の湯に向かった。新潟の中郷から長野の中野まで高速道路で行ったけど、トラックとかの後ろを走ると、さすがにフロントガラスが汚れる。ウォッシャー液で洗い流そうと思ったけど、気温が低く水が凍って出なくなってた。しかたなく車を路肩に停めて雪をフロントガラスにかけてきれいに洗い流し、再び出発。そんなことをしながら熊の湯についたのは8時過ぎだった。他のみんなはすでに到着してて、車の中で寝てた。早速みんなを起こしたんだけど、一人おもろいやつがいた。
その人は、植本くん。石川くんの車に同乗して来たんだけど、掛け布団持参で乗車。しかも足元はサンダル。志賀高原にサンダルで来るやつを初めてみた。これにはさすがの今井くんもあきれてた。そんなこともありながら、今夜泊まるリバーサイドホテルに荷物を置いてスキーに出かけた。天気はといいますと、今年は・・・快晴!!!しかし、気温は−10℃以下極寒。天気はいいけど、わたくし、寝てないのでさすがに眠い。でもスキーをはいてしまうと、そんな眠さもどこかに行っていってしまった。初日金曜日は、焼額山と奥志賀。焼額はボードが全面滑走可能だけあって、ボードの人が割合が4割位いたんじゃないかな。その中に、我らの和泉君も含まれていた。午前中滑ってたら、コブになりかけの斜面発見。そこを4、5本くらい滑った。しかしさすがに運転疲れでうまく滑れない。今日はこんなもんだろう。そして昼飯にすることにした。『ななかまど』っていう和食屋さんにいって、カツ丼を食べることに決定。さっそくみんなで山頂からそこに向かったけど、私を含め3人だけ1本コースを間違えて、とんでもないところに行ってしまった。奥志賀との連絡路に出てしまったのだ。しかもここに来たのは3人だけ。また、ここに来るまでのコースは圧雪してなくて新雪コース。あまり新雪は得意でない私はかなり体力を消耗。息をきらしながら、リフトに乗って再び『ななかまど』に向かった。しかし、そこに向かうコースは閉鎖。帰ってくるリフトも動いてない。仕方なくプリンスホテルの東館に向かった。やっとのおもいで東館についてみると、他のみんなはすでに昼飯を食べていた。そして我々3人も混じって昼飯を済ませた。時間は2時近かった。これからは、バラバラになって、私と植本君はコブを求めて奥志賀のエキスパートに向かった。がしかし、そこについた瞬間がっかり。コブはまったくなし。一本滑って、焼額に戻った。そこからまた、午前中滑ったコブを2、3本滑って、今日は終了。車で熊の湯・リバーサイドに戻った。時間は5時。この眠たい初日からこんなに飛ばして大丈夫なのだろうか。宿に着いた瞬間、どっと眠気が襲ってきて、思わずダウン。飯食うために起こされ、飯食って、風呂にはいって部屋に戻ったが、やっぱり眠たい。ちょっと窓の外を見た。外は昼の好天とはうらはらに猛吹雪。明日は天気悪そうだなぁと思いながら、、、意識はすでになかった。バタンキュー。zzZ。

 

2月6日(土)

おはよーっと起きてみるが、やっぱり、昨日の疲れが出てる。腰やももが筋肉痛である。外は、昨夜の吹雪で新たに新雪が40cmくらい積もった。天気は薄くもり。雪は降ってないが寒いのは昨日と同じだった。天気も天気だけにゆっくりと支度して、10時頃リバーサイドホテルを出た。今日のゲレンデは熊の湯。ゲレンデまで徒歩1分。今日もコブだぁと思ったけど、熊の湯はあまりコブができないスキー場。しいて言うなら
高速クワッドリフトの下の所にコブが出来る。でもそこも新雪が積もってゴボゴボしてる。ここにコブが出来るのは夕方くらいだろう。そんなこと思いながら、スキーをはいて、2、3本滑る。やはりコブはなかった。ちょっと休憩。ビールを飲んだ。空も次第に明るくなって来て、われわれは横手山の方に行くことにした。熊の湯から横手山に行くのがひと苦労で、クワッドリフトで熊の湯の頂上までいって、そこから横手山に抜ける細いコースがあるのだが、ここが結構つらい。緩やかな下りになっているけど、途中、歩かなければならない。まぁやっとの思いで横手山のトリプルリフトに乗車。横手山の山頂はまだ雲がかかってて寒そうである。リフトを降りた時、植本君と今井君が揃って便所便所って言う。それもそのはずで、さっきの休憩で2人はビールいっぱい飲んでた。おまけにリフト降りたところは、めちゃめちゃ寒い。その2人は休む間もなく降りていった。下で合流してもう1本滑ったが、山頂の天気が良くならず、熊の湯へ戻ることにした。その前にちょっと前山スキー場を2本くらい滑った。ここは、斜度のあるフラットなバーン。高速のロングターンで降りてくると気持ちがいいコース。しかしその日はちょっとギャップがあり思うように滑れなかった。というわけで熊の湯に戻って昼飯。既に時計は午後1時頃。このあたりから天気はグングン良くなり快晴。本当に今年の志賀は天気に恵まれてました。ただ、コブ斜面がない。クワッドの下にもコブがまだ出来てないようだしゆっくりした。20分くらい休憩してまたまたゲレンデへ。ちょこちょこ滑ってまた休憩。時計は3時半くらい。ふと外を見てみると、同じウェアを着た修学旅行の高校生たちが集まっている。200人位はいたと思う。なんなんだろうと思いながら、我々は重い腰を上げた。クワッドリフトの下にはだいぶコブが出来てきている。とそのとき、修学旅行生の視線の先のコースの上には、インストラクターの人たちが何やら集まっている。これはもしかして、インストラクター達によるデモンストレーションでは?と思い、我々もそれを見ていたら、やっぱり始まりました。フォーメーションスキー。行われたフォーメーションは

2列に並んでのロングターン
10人くらい1列に並んでのロングターン
ジャンプしてのワンメイク
前2、中2、後2の6人による、ショートターン

インストラクター達は、修学旅行生たち黄色い声援を浴びてました。めちぇくちゃかっこよかった。その余韻にひたりながら、我々7人も1列に並んでのフォーメーションスキーをすることにした。1回目、一人一人の間隔が広がり過ぎてなんの事か分からなくなって失敗。もう一度ということで、今度は、並び順を変更。今度は、一人一人が間隔を十分注意したせいか、めちゃめちゃ大成功。一番後ろを滑っていた私は、あまりに上手に出来たので思わず笑ってしまいました。時間は午後4時。本来なら、すでに宿に上がってる時間なのだが、まだまだ疲れてないし、やっとクワッドリフトの下コースにも待望のコブが出来てるみたいなので、おまっとさんとばかりに、そこに行くことにした。やはりスキーするからにはコブを滑らないとね(コブに魅了されてる植本君とわたし)。しかし今年のスキーでは、新たに今井君、紺谷君がコブに魅せられ始めていた。
うまく滑れないから悔しい。だから滑る。でもうまく滑れない。何故なんだ?と考えてまた滑る。そうやってコブに魅せられていくのだと思う。そんなことを考えながら、3本くらい滑ったらもう足腰にきて、私はギブアップ。さすがにコブはキツイ。ということで5時になり、宿へ帰ることしした。5時まで滑ってたことなんて何年ぶりのことだろうか。ものすごく疲れたけど、天気も良くなったし、そばらしいフォーメションスキーも見れたし、コブも滑れたし、とても満足の1日だった。しかし、この日のメインイベントはまだまだ終らないのであった。

晩飯を食べて、みんなは風呂へ。そのあと、3月にある友達の結婚式の出し物(?)のネタ合せをした。そのネタが結構楽しい。ここではこうしよ〜。あ〜したらおもしろいんじゃない?とかいろいろ意見が飛び交った。しかし、みんな主役のことよりも自分の演出のほうばかりに気をとられ、結果的に自己満足の世界へと入っていってしまった。でも出来上がったものは、結構楽しめる良いものになりました。(この出し物については後日)。

そして、石川君と私は風呂へ行った。やはり温泉は気持ちいい。いい気持になって風呂から上がって来たらえらいことになってました。恒例?罰ゲーム付き大貧民トランプ大会が始まっていた。しかもその罰の様子がデジカメにしっかりおさまっていた。それを見た私は思わず爆笑。で帰ってくるなり、頭も乾かしてないうちに私もトランプをするハメになってしまった。配られたカードで残ったやつを選んだ。
『残りものには福がある』っていうことを聞いたことがあるけど、。そのカードはそれはもう最悪で、罰ゲームして下さいっていうような手でした。
最高の数字が『Queen』。あとは3、4、5、6、7という感じで、どうしようもないカードがたくさん。しかも1枚ずつ。案の定、入ったなり負け。罰ゲームをすることになった。ついてないの一言。しかも罰ゲームは、

上半身裸で雪中にダイブ

というもの。タレントの江頭2:50がよくやるやつです。風呂から上がってきたばっかりなのに、一瞬のうちに冷えてしまった。それからしばらくトランプは続いたが、どんな罰ゲームが行われたかというと、

1.上半身裸で外の駐車場でラジオ体操
2.全裸になって、おぼんでアソコを隠してピースで写真
3.上半身裸で雪の中へダイブ × 3


と、ハードなものばかりでした。相変わらず、アホ軍団でした。とこんな感じで2日目は終わり、布団に入った。それからしばらく雑談してたが、そうそう、去年、『無人君』って、実は中に人がいるんだよって話し書いたけど、新たな情報を入手。友達がコンパした人達の中に、無人君の中に入るバイトをしてた子がいたんだって!!。思わず爆笑。と言う感じで、しらないうちに寝てた。

 

2月7日(日)

今日は帰る日。天気は快晴。昨日滑ったコブちょっと滑って帰りたかったけど、仕事が忙しいのもあって、帰らねばならなかった。ちょっと外でも見るかということで、昨日滑ってたコブを見た。??????
ないコブがない。一晩のうちにきれいになくなっている。フラットバーンになってる。どうも、昨夜のうちに圧雪したみたいです。なんで、コブ削ってしまうんだろう。
最近の志賀高原は、すぐこれです。出来たコブはすぐに削ってしますみたいです。奥志賀のエキスパートもそうです。確かに、スキー場を経営する側からみれば安全にスキーをしてもらうために危険なコースをなくすのが当たり前かもしれないけど、コブ好きな人たちにとっては、とっても寂しいことです。1日かけてやっと成長したコブを削っちゃうなんて。もうちょっと考えてもらいたいです。

そんな不安もありながら、今回の志賀高原は天気も良く充実したスキーだった。
来年もまた天気が良いといいなぁ。そして、今回、仕事とかで来れなかった人も来年は来れたらいいだろうね。なんてことを思いながら家路についた。

おわり