"My Pure Lady" Junko Sakurada

桜田淳子出演 舞台評

東宝2月特別公演「エドの舞踏会」(東京宝塚劇場)

ザ・テレビジョン「劇情中継」

夢みる乙女も、ひときわ輝く大粒のルビーに…

 
前略  「澪つくし」で、時代に反抗し激しく目我で生きる、律子演じてもらってから、はや6ケ月。打ち上げ3次会の夜中の新宿、すき通るような青い光の中で「桜田、ふるさとを歌います」と、見事な秋田音頭≠聞かせてもらって、ちょうど半年目です。

 宝石箱を思いきりぶちまけた真ん中で、ひときわ輝く真紅のルビー。宝石劇場、いえ宝塚劇場で、山田五十鈴、八千草薫ら大女優ときらびやかに並び、100年前の鹿鳴館の女を演じる貴女をみて、そう思いました。

 口ーブデコルテから着物、すへて基調を赤にした貴女の衣裳のせいだけではない。たたきつけるようなはずんた台詞、さそいこむ瞳。のちの女優第一号、マダム貞奴の若き日の姿が、大粒のルビーとして、華やかにそこにありました。

「自分を真っ白にして現場に入るんです。私、不勉強」笑ってNHKの稽古場でいいきった貴女に、ボクは答えかけてやめたことかあります。女優としての自信に貴女自身が気つきはじめて、そして貴女はテレタのだと。

 よい子、悪い子、フツーの子。仲よし3人組をこう分けるのが、いっときはやりましたね。百恵、昌子と花の中三トリオ≠ニして衝撃的にテビューしてから、はや13年。この3つのカオを今もって持ちつづけ、その折々に青、赤、白、違う色の中に登場するのは、もう、貴女だけになりました。「ここでのことは、すべて夢だった」鹿鳴館を去る日、新橋芸者の奴は明るくいいきる。そういえば、昔の貴女のデビュー曲は、天使も夢みる≠ナしたっけ。

「エドの舞踏会」初日を見て、楽屋で逢った時の、落ち着いたざっくりセーターが印象的でした。色は黒。キャンバスにすべての色を混ぜると黒になる。ふと、そんなことを、ボクは考えてました。早々

追伸  飽きっぽくて熱心で、テレ性で大胆で、ボーッとしているようで神経質。責女が0型だと聞いた時になるほどと感じながら、ほう?とも思ったのです。「女優ってのは何で皆B型なんだ。まいるよ」ボクは、こう常日頃ボヤク先輩を知っていますので。

NHKチーフ・プロデューサー
中村克史

昭和61年02月2日〜28日
東宝2月特別公演
「エドの舞踏会」
原作:山田風太郎
演出:水谷幹夫
東京宝塚劇場

主な出演者
○山田五十鈴
○八千草 薫
○多岐川裕美
桜田 淳子
○中井 貴恵
○池上希実子
○江原真二郎
○伊藤 孝雄



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