3アウトモーションオフェンス

これは強力なセンターとガードを擁しているときにガードとセンターにヘルプが来ないようスペースを作り1対1で攻めるための動きです。レベルの低い中学校の試合であれば十分通用すると思います。昨年はこのシステムを北信越や全中で使って180センチクラスのセンターを外へ引っ張り出してペネトレートで攻めて得点を取ることができました。しかしそのときのセンターが素晴らしかったからできたことであり、1対1の力が不足していると全く機能しなくなります。ボールマンディフェンスの弱いシステムディフェンスと同じことですね。コートに出ている5人のうち少なくとも3人は1対1で勝負できなければいけません。

最初は図1のようにバランスをとりウイングがしっかりボールをもらうところから始まります。
ウイングにボールが行ったらボールサイド側のセンターはシールしたあとヘルプサイド側のセンターにスクリーンをかけにいきます。パスしたポイントガードは逆サイドにダウンスクリーンです。ウイングがディナイされてパスができないときはシャローカットでポイントガードが直接ウイングに下ります。

ヘルプサイドでスクリーンが行われているときはウイングがペネトレートするチャンスです。図3
ただし、シュートはストップジャンプショットです。ゴールしたが混雑しているのでレイアップは打てません。
センター同士のスクリーンを使ってユーザーのセンターはTにフラッシュか、ショートコーナーへミートアウトします。スクリナーのセンターはユーザーが向かった逆方向のTかショートコーナーへフラッシュかミートアウトします。(図4)このときセンターはシールするのでなく動きながらボールがもらえれば良いと思います。とくに小さいセンターのときはアウトサイドの選手のように動きながらもらってシュートペネトレートするようにします。

2人のセンターがワンサイドによることによってスペースができます。(図5)
そこへ思い切ってペネトレートしてシュートへ行きましょう。外のヘルプがきたウイングと合わせをします。
ハイローやローハイのセンター同士のオプションもあるでしょう。
センターにパスができなくてトップにボールが返ったときにもまだスペースがあいているのでペネトレートのチャンスがあります。(図6)

トップからウイングにパスを出してボールサイドカットもできます。(図7)
トップからウイングにパスが出たら上のセンターはダウンスクリーンをセットしにいきます。
ボールマンのウイングにスペースができたのでそこへペネトレートしてストップジャンプショットです。(図8)

トップの選手が逆サイドスクリーンをセットしたときはウイークサイドにスペースができるのでペネトレートしてストップジャンプショットです。(図9)
ペネトレートできないときはセンターのフラッシュにボールを入れて勝負させます。(図10)

図5の逆サイドの形になりました。これを繰り返します。

スペースの空き方が決まっているので攻めやすくなると思います。センターが小さいときはシールをするのではなく動きながら攻めさせほうが効果的ですがこのモーションではそれをやることができます。しかし、外からのジャンプショットが入らないとディフェンスが外へ出てくれないのでシュート力がいります。
最初に書いたようにセンターに1人とアウトサイドに2人、抜群に1対1の力がある選手がいれば有効なオフェンスだと思います。
その他にたくさんのオプションができると思います。

ご意見お待ちしております。

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