ドリブル1対1 1

 ドリブル1対1は、オフェンス、ディフェンスとも個人技を鍛えるのにたいへん効果的な練習です。オールコートやハーフコートで行いますがそこにいろんな条件をつけて練習していきます。
 効果的な練習をするにはオフェンスはドリブルが自由自在につけるボールハンドリングの技術、ディフェンスに接触しながらペネトレートする力が必要になるでしょう。そこにディフェンスがきちんと守ることによってオフェンスの力を引き出すように練習します。ディフェンスが弱いと簡単に抜けてしまうのでオフェンスの練習になりません。ディフェンスの脚力がオフェンスの技術の向上につながります。
 次にオフェンスのドリブルですがディフェンスの力が強い、またオフェンスの技術が弱いときにはドリブルをするときに下を見て2回くらいついてはフロントチェンジを繰り返しながらやっと前進していく非常になさけない状態になります。入部したばかりの子のほとんどそのような状態です。そこでドリブルを練習するときには毎日毎日飽きることなく下を見ないよう要求します。それでも下を見てしまうのですがそのときは失敗したくないから下を見るので失敗しない者にはペナルティーを与えるようにすることもあります。ドリブルを体の前に出さないように横でついて、視線をリングに固定して走り出すと最初は必ず失敗します。下をちらちら見ながら失敗無しで走り終えた子にはダッシュか腕立て伏せのペナルティーです。
視線をリングに固定して体の横でドリブルをついて走れるようになったら

○ ボールを引きながらチェンジする正しいフロントチェンジ
○ ステップバックしながらのフロントチェンジ
○ バックチェンジ
○ バックターン
○ 1・2ターン
○ レッグスルー
○ ロッカーモーション
○ パワードリブル
○ チェンジオブペース
○ ギャロップドリブル
○ インサイドアウト
○ インサイドアウトクロスオーバー
○ ジャンプフェイク
○ ステップバックドリブル
○ スピードドリブル(ベースラインからドリブル3回でレイアップ)
○ ミックス

等を一通りトップスピードでできるようになるまで練習します。残念ながら今のチームはファンダメンタルがしっかりできてないので個人で練習しておくように要求しているのですがまったく改善されていません。中心選手でも満足に左手でドリブルがつけない状態です。

 次にドリブル1対1をやらせるのですがディフェンスは必ずワンハンドアームウェイ(ボールに手が届く位置)で構えます。そうしなければボールにプレッシャーがかからないためです。
オフェンスはトリプルスレットからジャブステップやフェイクでディフェンスを崩してからしっかり突き出しをしてドリブルをはじめます。目的はディフェンスを抜き去ることです。しかし、ディフェンスの力が強いとチェンジを繰り返しながら前進することになりますが、その際フロントチェンジを禁止する等の条件をつけます。それを繰り返すとちょっとディフェンスにコースに入られそうになるとチェンジするようになります。これはボールハンドリングの力がついたと評価できますが、試合ではできるだけチェンジの回数を少なくしたほうがミスが少なくなるし、ランアンドジャンプ等にはまりにくくなるので指導するときはある程度技術がついたなと思ったら少ないチェンジでロッカーモーション等を使って数多く抜き去ることを要求します。

 走るのがずば抜けて速い子は練習で簡単に抜き去ることができるため技術が伸びない傾向にあります。フェイクや駆け引きをしなくても走りだせばだれもついて来れないためです。そのようなときにはその子の1対1には注目してスピードの変化やフェイクを使うように指導することが必要です。練習で良くても試合で自分より速いい選手に守られると何もできなくなってしまうからです。しかし、そればかり要求するとスピードが無くなってしまうことがあるのでバランスが大切です。4セットあれば最初の2セットは技術に重点を置いてあとの2セットはスピードというふうにするのか日によって要求を変えるのか考えて指導しなければなりません。

次回はいろんな条件をつけた1対1や1対2を紹介したいと思います。

ご意見お待ちしております。字ばっかりですいません!

バック