個人技のレベルアップ (平成13年8月29日の掲示板から)
これには年齢が高くなるほど時間がかかります。神経系のトレーニング(技術系)は神経の発達が終わる12歳までに徹底すれば良いということはずいぶん前から言われていることです。実際、昔ミニを指導していた感覚と現在とでは技術を習得するスピードがずいぶん違います。それともミニのときはアイスをかけていたから早く覚えたのでしょうか??
練習終了後に個人練習をしている姿を見ましたが、どういった目的でやっているのか分からない人がほとんどでした。練習時間が少ないので練習ではやり方を指導するだけで身につけるのは自分で時間を見つけて反復練習するしか無いということは常に言っていることです。
しかし、間違ったことをやっていても効果があがりません。私はこんなにがんばってるのに認めてもらえないという悲しい気持ちになってしまいますが、結果がでないものは仕方がありません。結果の出る練習をしなければいけないのです。
まずは、練習でやっていることに対して
速く、強く(高く、遠く)、確実、正確にできることを目的にやってほしいです。
一人でできることはボールハンドリング、コントロールシュート(ゴール下連続シュート、ターンシュート等)、ドリブルワーク、シューティング(ジャンプショット、3ポイント、ドリブルストップジャンプショット、キキムーブ等)、壁を使ったパス、突き出し等になるでしょう。
そこで自分ができないことをできるようになろうとしてやるのか、できるものをより一層確実にするようにやるのか、いずれにしても同じ種目を何度か連続してやる必要があります。10回とか1分とか納得するまでやってみる等です。見ていると1回シュートを打ったら、また違うことをやっている人がいます。
また、同じことで注意をうけている人が何人かいますが、まったく違ったことを練習している人がいます。シュートのことを言われているのにボールハンドリング、筋力が無いと言われているのに適当なシューティング、シュートフォームを修正しろと言われているのにおもいきり前のフォームで打っている等です。まったく話になりませんね。こちらは直してほしい又はできるようになってほしいから指摘しているのですが、すぐに頭から飛んでしまって違うことをやっていてはいつまでたっても同じことを言われてそのうち声がかからなくなってしまいます。
ボールハンドリングをやっている人がいますが、ボールハンドリングの先にはどんなプレーがつながっているか考えたことはありますか。ドリブルやパス、キャッチにつながっていきます。ボールハンドリングだけがうまくなっても先にはつながっていきません。その後にドリブルワークやピックアップパス等をやっておかなければだめだと思います。
シュートを打つのであれば自分は試合中に打つことの多いポジションから多く打って、ジャンプショットの届く距離を徐々に遠くしていってほしいと思います。夢の目標は3ポイントをワンハンドジャンプショットです。
仲間がいれば1対1をやれば良いということは前に書きました。
あと個人技のレベルを上げるポイントとして人の形態模写がうまいことがあります。たとえばアレンアイバーソンの真似ができればアイバーソンになれるのです。NBA等、レベルの高い個人技が見れるものはしっかり見てイメージして体で表現できるようになってほしいです。私は女子でもダンクと3ポイントをワンハンドジャンプショットで打つこと以外はなんでもできると思っています。見た目の派手なプレーは大歓迎です。でもだれもやりません。これは違う世界だと思わずにぜひ挑戦してほしいと思います。
シュートフォームをチェックするなら私は昔、鏡を使ってシャドーシューティングしていましたが、今は各家庭にビデオカメラがあるでしょう。
これも昔話ですが、だれもいない体育館でシューティングをするのにリング下に台(跳び箱)を置いて板か長いすを斜めに自分の方へ向けて設置してシュートが入ったらバウンドして自分の方にボールが来るようにして練習したものです。今は各家庭にリングがありますからいつでも練習できてうらやましいです。私が一人で練習したのは、チーム内のだれにも負けたくないという気持ちがあったからです。
練習に来るたびに驚きがあるとうれしいですね。いろいろ書きましたが、まずはレイアップやゴール下のシュート(バックシュート、フックシュートを含む)を絶対に落とさないようにしましょう。練習中に私が切れてしまうポイントはほとんどそこでしょう。でも個人練習で取り組んでいる人はいませんでしたよ。何を練習するべきなのか考えて結果を見せてください!!他の人ができないことをできるようになるのも良いでしょう。努力、研究です。分からなかったら聞きにこれば良いのです。せっかっく努力するのなら有意義なものにしましょう。
追伸
自分の姿形をイメージできますか?
膝を折ったら太ももの角度はどれくらいなのか分かりますか。肘を曲げているつもりが伸びていることはありませんか。自分の姿が想像できなければ直すものも直せません。自分の姿が頭の中で描けるようになってください。