練習の目的
私の練習の目的は
○ できないことをできるようにする。できることはもっと確実にできるようにする
○ 弱いところを強くする。強いところはもっと強くする。
以上です。
できないことができるようになるには
例えば下を見ないでドリブルをつく、体の横でドリブルする等は技術的に未熟なら必ずミスをするものです。ボールを蹴飛ばしたり、横にころがしてしまいます。そのミスをいやがっていると、下をみたままボールは前についたまりつき状態で上達しません。さらに試合でも通用しません。また、そんな子の多くは体に負荷のかかる練習から逃げることが多い。いやなことをいやがっていては上達しない。辛いことをいやがっていては強くなれない。そこを納得させる話をする、その日はできる、次の日になったらできていない、忘れる、そこで厳しく指導する。ボールハンドリングに戻る。フットワークに戻る。それだけで時間が1時間くらい過ぎてしまうこともあります。
本来ならもっと時間をかけて納得させて自分から取り組めるように我慢して指導していきたいのですが、時間が少ない、結果もほしい。ついつい言葉が過ぎてしまう。家に帰って反省する。次の日は勤務で練習を見れない。ああ今日はみんな練習に来てるのかなあ。と心配しているのですが大部分の生徒たちはまたのほほんとやっていることでしょう。気づいて頑張ることができる人のほとんどはレベルの高い進学校に行ったり、バスケの強豪校に進学する子たちです。
厳しい練習をしてできないことができるようになって楽しい。強く速くなってうれしい。試合に勝つと、なお素晴らしい。努力をすれば結果は必ずついてくる。神様が味方してくれる。
そんな気持ちを味あわせてやりたいものです。自ら努力するようになってくれれば更に良いです。
選手のみんな、いつもコートの上では全力を尽くすように言ってますよね。集合して話をすると返事をしています。しかし、フットワーク系の練習で、クローズアウトのときなど一度やってから「スタンスが狭いよ、広くしなさい」「はい」やり直すとすこし広がります。
もう一度やり直し「まだだめだ、もっと広がるだろう」「はい」また少し広がる。
またやり直し「限界までやれよ」「はい」また少し広がる。顔は余裕の表情。
「もう練習やめるぞ」やっと必死になるもの数名、変わらない者数名。
こんなもんでいいだろうと思って練習しているのか、これくらいで許してくれるだろうと思って練習しているのか、私がさぼっても周りがやってくれるだろうと思っているのか、忘れているのか、考えていないのか、足が痛いのか、まだ日があるじゃんと思っているのか、だやいだけなのか。
そんなこんなで貴重な時間が20分くらい過ぎてしまう。
時間に余裕があって何セットも練習できるのならいいけど・・・・
辛い練習を乗り切ればゲームで自分たちが楽で相手に辛い目をあわすことができる。逆に練習で楽をしているとゲームで自分たちが辛い目にあうのです。
せっかく練習するのだから1ミリでもいいからスタンスが広くなって、腰が低くなって、高く飛ぶことができる。0.1秒でもいいから反応が早くなって、ペネトレートが鋭くなって、スピードがつくような効果を上げたいのです。それには自分の肉体の限界点で動かなければ効果はあがりませんよ。そしてそれに耐えることにより逆境に負けない心も鍛えていくのです。
全力を出そうとするときは、練習のポイントでどの部分を全力でやらなければいけないか考えてコーチから何も指示がなければいつもどの部分を言われているのか思い出して、言われたのならそこに絞って、徹底してやってほしいのです。
※ 今読んでみると、自分は生徒に対してそこまで要求できる立派な人間なのかと振り返らなければいけません。自分自身ももっと磨かなければならないと思います。