ワンハンドシュート
私の現在の指導対象は中学女子ですが、特別な都合が無い限り、どんなに小さな選手でもワンハンドシュートを指導します。理由等については、シュートについて掲示板に書き込んだ主なものをまとめたので参照ください。私がもしミニを指導することになればどんなに小さな女の子でもワンハンドシュートを指導することでしょう。
平成14年3月16日の書き込み 自分がシューティングをしていて気付いたこと。
ワンハンドシュートのポイント
手の上げ下ろしが楽な肩の角度でリングに向かう。(手の上げ下ろしが楽なところで手をリングに向けます。肩は開きますがそれは良しとします。これは、桐朋高校、金田先生の考え方です。確かに楽な方が良いですよね。)
リングと右目に仮想のラインをイメージする。
手首を折ってボールを乗せ、前腕部(肘から先)が仮想のラインに沿ったイメージでボールを上下させる。
左手を添えて同じように上下させ、ラインに沿って動かすイメージを体に覚えさせたら、ボールをリングに向け放す。このとき、人差し指と中指に強くボールがひっかかった感触が残るよう手と指の使い方を調整する。
ボールを放した手は、上腕部(肘から肩の部分)が頬につき、その直後に脱力します。
これでボールはリングに真っ直ぐに飛んでいくはずです。真っ直ぐに飛ばないときは、薬指にボールが引っかかる、イメージ通りの手の動きになっていない、腹を捻って投げているです。真っ直ぐに飛ぶようになったら距離感を合わせてリング内にボールを通します。
調子が良くなってきたら、ジャンプショット、3ポイントをやっていきますが、指先の感触には特に気を使うようにしていきましょう。うまくいかなかったら、ボールの上げ下ろしに戻ります。指先の感触が鈍い人は、打った瞬間に入った、落ちたという感覚が分かりません。3ポイントシュートで顔の下にボールをセットするときは、必ずボールを手のひらに乗せた状態で着地するようにします。届かせようと無理をすると肩をうねらせて打つので、真っ直ぐにボールが飛びません。
今まで肩を正対させ、肘を中に入れる窮屈なことを要求していましたが、肩を開く(リングに対して斜めになる)ことで前腕部を床から垂直にしやすくなります。
私は、今まで顔の下にボールをセットしたワンハンドシュートがどうしてもうまくいきませんでしたが、先日(火曜日、市民体育館にて)この方法で練習してみたところ、真っ直ぐにボールが飛ぶようになりました。3ポイントラインから3メートルほど下がったくらいが中学女子の3ポイントと同じくらいの感覚だと思うので、その位置から練習しました。距離感は、打ち込みをしないと合いませんが良い感じでした。卒業式前で部活ができませんが、シュート練習をできる人は、やっておきましょう。
平成14年3月21日の書き込み ボースハンド(2ハンド)シュートが真っ直ぐに飛ばないという質問への回答
ボースハンドのシュートが真直ぐに飛ばないということですね。出町の選手たちもなかなか真直ぐに飛びません。私はボースハンドのシュートというものに疑問をもっています。その問題点ですが、先日、金田先生が砺波に来られたとき話をしていて思っていたことが一致しました。
その疑問点は、単純なもので、そもそも左右の手の力が違うのだからボースハンドでボールを飛ばしても真直ぐには飛ばないだろうというものです。たとえ左右の手の力が同じになったとしても、動かす関節の数はワンハンドの2倍になります。コントロールする関節の数は少ないほうが良いと思っています。
しかし、世界を見れば日本と韓国の女子はボースハンドの3ポイントシューターが活躍しています。日本人や韓国人は手先が器用で一生懸命練習するから身につくものなのかもしれません。私は、ボースハンド(とんでもないフォームであっても)でも高確率で入るのであればそのままにします(現在13人中2人が3ポイントをボースハンドで打っています。ジャンプショットは全員がワンハンドです。)が、真直ぐに飛ばないのであれば入部してからすぐにワンハンドに修正してしまいます。
天性のセンスを持った者であれば良いのですが、普通の人がボースハンドで真直ぐにボールを飛ばすには毎日々相当の練習時間が必要だからです。そこまでの時間が無いのでワンハンドに修正して、部員全員のシュートが高確率になるよう地道に練習をしているところです。シュートのポイントは最近の書き込みにあるとおりのものを意識して練習しています。
さて、ボースハンドのシュートですが、指導用の本や実業団の選手を見ていてもいろいろな構え方やフォームがあってこれというものを絞りきれません。真直ぐにボールを飛ばす練習として、仰向けに寝てシュートを打つようにボールをセットしてからボールを上に飛ばし、真直ぐに落ちてくるかどうかチェックするものがあります。ボールを飛ばした後の手首の状態も確認できますから、微妙な左右の力の調整もできるのではないかと思います。それがうまくいくようになったらリングに向かって同じ手の使い方を意識してやってみましょう。真直ぐに飛ばせなければまた仰向けに寝た練習に戻ります。ボースハンドシュートでバックスピンをかけるには、人差し指と親指でかけるのですが、左右同じようにやるとたぶん曲がるのではないかと思います。無意識のうちに微調整ができるよう何度も繰り返し練習するしかありません。フォロースルー(ボールを飛ばした後の態勢)も先生からの指導が無いのであれば、人差し指を揃えたり、両方の手首を折って羽ばたくような形にしたり工夫して自分なりの形が見つかるまで努力してください。あまり良い回答でないですが、頑張ってくださいね。
平成13年11月20日の書き込み 県新人戦でまったくシュートが入らなかったことにつてい
シュート力が無い々というのはワンハンドシュートを打たせていて無理をさせているのではないかという質問がありました。確かに非力な選手は苦しそうに打っている場面もあります。
前チームは外からは2ハンドにしていましたが、やはりまったく入りませんでした。まともに入ったのは前4番だけであとは練習でもエアボールの連発でした。究極だったのは、県選手権の決勝で3ポイントシュートを期待して出していた2年生がコーナーから打ったシュートをバックボードの裏へ飛ばしたのにはのけぞってしまいました。できるものなら選手たちの中に乗り移ってどんなふうに見えて力が入っているのか体験したいくらいです。他の者も練習してもエアボールはまったく解消されませんでした。
そこでどうせ入らないのならということで新チームからワンハンドに切り替えて現在に至っています。ワンハンドなら前腕部を床から垂直にかまえて打つときは肘が上がって真っ直ぐに伸ばしボールが人差し指と中指から離れてスピンがかかれば真っ直ぐに飛んでいくと思うからです。集中するのは利き手一本だけです。ツーハンドだと両手の力の入れ具合や手首の曲がり具合等がどうしても気になってしまいます。もともと左右の力の違う2本の腕を制御するより1本の方が簡単という考え方です。
相変わらず入りませんが練習でのエアボールは少なくなったと感じています。残念ですがゲームではまだエアボールを連発しています。
筋力が無くて届かない者は筋力をつけるように努力してもうらうしかありません。ゲームでシュートが届かないエアボールの原因はゾーンアタックフォーメーションの影響でゴールにミートしてボールをもらうことができないことにあったと分析しています。ということで後半はモーションオフェンスのゾーンアタックをやってみたのですがゴールにミートしてもやはり入りませんでした。ガックリです。2ハンドでも結果は同じでしょう。
目先のことを考えれば確実に届く2ハンドシュートにするところでしょうが、春には確立が上がることを期待して我慢しています。
このチームは最後までワンハンドで通すつもりです。入るようになるためには数多く打つしかありません。頑張りましょう!!
※ 統計を取ってないので正確な数字は分かりませんが、徐々に確率が高くなってきたような気がします。全くシュートの入らなかった選手がゲーム中に3ポイントが入るようになってきました。1年生にはまだ直接指導していませんが、すぐに使える選手がいないことが分かったので早い時期からワンハンドに修正した方が良いのではないかと思います。
※ 今日の練習(平成14年5月15日)でシュートのときループがかからない選手は、肘の位置を固定して動かしていることを再確認しました。肘と肩と手首が連動して動きながら肘が上方向へ移動していかなければボールは上がっていきません。
※ 今年のチームこそワンハンドのジャンプショットで3ポイントが届く選手が現れるかと期待しましたが、またまた夢に終わりそうです。残念です。
※ 前4番父の娘は、最近シュートの調子を落としていますが、体が大きくなってきて両手のバランスが悪くなってきたものと思います。入らなくなったこの機会にワンハンドに変更しても良いのではと思いますがいかがでしょうか?しばらく届かないでしょうが、30分で良いですから家の前か隣の体育館で毎日練習すれば地区戦に間に合うでしょう。3Pが届くようになればジャンプショットも安定するはずです。そうなると2ハンドシューターは1人になりますが、もっと練習して3を打たせるナンバープレーを準備させるくらいになってほしいものです。