チームマンツーマンディフェンス1  BACK

 私がゲームでもっとも多く使うディフェンスは、ハーフコートのマンツーマンディフェンスです。もちろんプレスやゾーンも準備しますが現状で最も対戦相手に得点を取らせないようにできるのはハーフコートのマンツーマンであると考えています。
 そこで、現在行っているシステムについて解説します。バスケの指導者では一般常識的なことばかりですが私のチームの父兄の方々が見ておられるので最も基本的なことから解説していきます。

○ディフェンスの目的
 ディフェンスの目的としては、オフェンスからボールを奪うことを優先することがありますが私の考えはオフェンスにいいシュートを打たせないことを目的としています。ボールを奪いにいくと無理をしてファールになったり、裏をつかれて簡単なレイアップシュートを打たれてしまうことが多くなります。ねばり強く無理をしないで忍耐強くやることが重要です。しかし、ボールマンディフェンスは相手との距離を詰めてプレッシャーをかけます。距離をあければ抜かれることはありませんが相手に余裕をもってプレイされてしまいます。ボールに手がとどく位置(ワンハンドアームウェイ)まで近づいてボールに対して手を出して(トレースハンド)声を出してプレッシャーをかけます。当然ペネトレートされやすくなるのですが、そこで他の4人が協力してヘルプ(カバー)するシステムを練習します。ボールマンのディフェンスはたとえペネトレートされてもヘルプが来てくれるので安心してプレッシャーをかけにいけます。だからといってどんどん抜かれていいということではありません。足をつかって抜かれないようにワンハンドの距離を保ちながらプレッシャーをかけつづけれないと意味がありません。そのための脚力をつけるフットワークや1対1の練習は徹底的に行わないといけません。往復したら膝からくずれ落ちるくらいの負荷がかかるように妥協させないでやらせます。選手はそうとうに辛いですがここを頑張ればいい結果がでるということを目標にさせて自分から進んで膝を曲げて取り組むことができるようにしていきます。システムだけではいいディフェンスになりません。基本はボールマンディフェンスがどれだけ頑張れるかが勝負になります。プラス、システムです。それでは、システムの解説に入ります。

○ポジション移動
 システムを練習するときに最初に行うのはポジション移動です。4対4で練習します。ボールの移動に対してディフェンスが決められたポジションに移動します。ボールマンにつくディフェンスを1線、その隣にいるディフェンスは2線でディナイスタンスです。遠くに離れているディフェンスは3線と呼ぶこともあります。スタンスはオープンでボールマンと自分のマークマンを人差し指で指します。ピストルを持っているようにするところからピストルスタンスと呼んでいます。図1参照
 いまでもたまに一部のミニバス等でマンツーマンなんだからマークマンにくっついていなければいけないと図2のようにしているチームがあるようですがそれではペネトレートされると簡単にオフェンスに一番いいシュート(レイアップシュート)を打たれてしまいます。最低でも3線のディフェンスが自分のマークマンとの距離を離して図1のように立っているだけでレイアップシュートを打てないことは理解していただけると思います。たとえ3線のオフェンスにパスが飛んだとしてもボールの移動している時間内にマークマンにつくことができるので自分の脚力に応じてできるだけ距離を離すことが重要です。当然のことですがシュートはボールを持った人だけがします。ボールを持っていないオフェンスはシュートしません。ボールマン以外のディフェンスは常にボールに注目していなければいけません。2線のディナイはボールを持たせないようにするのですがあまり深くかぶるとペネトレートに対してヘルプできないので常にボールを意識して距離を調整します。マークマンがボールをキャッチしたときにゴールから遠ざかるようにキャッチさせれば良しとします。無理にパスカットを狙うと裏をつかれて苦しいディフェンスになります。

図3のように2線のディフェンスもボールマンがペネトレートしてきたときに素早く体を開いてボールマンに体を見せることによりスピードを落とさせたりストップさせることを行います。パスを出されたら素早くボールマンについてプレッシャーをかけます。この2線の動きをヘジテーション(ヘッジ)と呼んでいます。昔はショーディフェンスと言ってました。図4の位置にボールが来るとヘルプサイドの2人はピストルになります。当然試合中オフェンスは移動するのでボールとの距離に応じてディフェンスはディナイからピストル、ピストルからディナイします。図5はオフェンスがボールから遠ざかったところです。最初はディナイしていますが徐々に体を開いてピストルに移行します。図6のようにオフェンスがフラッシュしてきたら体で止めます。これをボディーチェックと呼んでいます。

長々と書きましたがマンツーマンディフェンスには絶対に必要なものです。これでボールマンディフェンスプレッシャーをかけながらしっかり止めることができればそれだけで完璧なディフェンスになると思います。(ポストのカバーディフェンスは必要ですが)たとえ抜かれても周りがヘルプしてくれるという意識があれば安心してボールマンとの距離を詰めてプレッシャーをかけることができるでしょう。ペネトレートされたらゴールへ一直線というディフェンスなら抜かれるのが怖くて下がってしまうでしょう。(図2参照)ペネトレートに対するヘルプ、ローテーションは次回にアップします。また、ご意見、質問等お待ちしております。

 

赤○はボール  緑○はオフェンス 

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