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第20回異業種交流会
「いま、金沢のまちで起きていること」

日時:平成23年8月21日(日)10:30〜13:30
場所:金沢スカイホテル 10階
会費:2,000円(講演聴講のみは無料)
講師:西川幸洋氏(S50卒、第6期)
演題:「いま、金沢のまちで起きていること−文化ボランティアが見たまちづくり−」
参加者数:14名

−講師プロフィール−

昭和50年経営工学科(市村研究室)卒業後、ヨシダ印刷株式会社へ入社。同社にて営業部門に30年間、生産部門に6年間携わり現在に至る。 とあるきっかけで金沢の街づくりに興味を持ち、仕事の傍ら金沢21世紀美術館広報ボランティアや、NPO法人金沢アートグミで、 「まち」と「アート」の融合という視点から人や街をつなぐ活動を続けている。 (関連ページ:金沢アートグミ


−アートという視点での人・まちの橋渡しと魅力ある街づくりとは−

 平成23年8月21日、この日は真夏の暑さをすっかり忘れてしまうほどの過ごしやすい気温の中、第20回異業種交流会を 金沢スカイホテルで開催しました。今回は、西川幸洋氏(S50卒、第6期)を講師として招き、 「いま、金沢のまちで起きていること −文化ボランティアが見たまちづくり−」と題した講演を行いました。

 西川さんは、 「私はアートの専門家ではないから難しい言葉はわからないし、歴史も自分より詳しい人は沢山いる。そもそもまちづくりは行政がすることだと思っていた。 しかし、平成8年に立ち上がった石川県のデジタルアーカイブに関するプロジェクト『石川新情報書府』にて企画を担当したとき、 石川県の文化レベルの高さや加賀百万石文化のあらましを改めて知り、生きた文化を残すことや伝統を守り伝えることに興味を持ち始めた。」 と、まちづくりへ携わるきっかけについてこのように話しました。

 また、隣県の福井県立歴史博物館での出会いについて、 「サポーターの人たちと話をすると、地域の文化は自分たちで守っていくというモチベーションの高さに驚いた。 また、サポーターズクラブが発足して、一般市民が博物館の運営を支援する体制ができている。」 と印象的な出会いだったようで、ますますまちづくりへの意欲が湧いてきたということです。

 そんな中、金沢アートグミでの活動のきっかけについて、次のように話しました。 「現代アートをテーマとした金沢21世紀美術館が開館し、みんなで楽しむ・結ぶ・創るをテーマとした金沢21世紀美術館友の会『zawart』実行委員として ボランティア活動をする中で多彩な才能を持つ人たちとの出会いがあったり、現代アートの持つ魅力と可能性を知った。 こうした新しい人たちと出会っていくうちに、NPO法人金沢アートグミが設立され、金沢のまちづくりにも携わることになっていった。」 活動拠点は、金沢市武蔵ヶ辻交差点に建つ、ひときわ目立つ北國銀行武蔵ヶ辻支店の3階ということです。


 最近の金沢アートグミでの活動について、 「我々はアートという視点から人とまちをつなげ、まちづくりをサポートしたり、ローカルな地域社会における課題に対して創造的な解決をはかっている。 たとえば、近江町市場とのコラボレーションでは最近めったに見られない花嫁のれんを生かしたダンスパフォーマンス企画、 またアーティストと組んでの児童画コンクール企画、あるいは金沢美術工芸大学との産学連携により、金沢市中心部にある古い町家を再生・維持するための 企画などを行っている。今後も文化ボランティアを通じて、他の都市にない魅力を与えるまちづくりに貢献していきたい。」 と、参加者へ熱く語っていました。

 このあと、参加者からは美術館建設当時の様子や裏話、町家再生の問題点などについて多くの質問があり、西川さんは参加者一人ひとりに丁寧に説明していました。 特に金沢21世紀美術館の建物のデザインについて、「今日にも入場者数1000万人を超えるというほど大変多くの人の来館がある美術館だが、 あの建物は、実は現代アートと交流の2テーマを1つの丸い建物に融合したもので、実に斬新なデザインだと評価も高い。」 と、建物のデザイン性について説明すると、参加者からは普段なかなか聞けない話に「なるほど」と共感する様子が見られました。

 昼食会は、西川さんの乾杯の音頭でスタートし、旬の野菜を盛り込んだ豪華な料理に参加者は舌鼓をうちながら、 参加者同士が活発に意見交換する様子もみられ、盛会のうちに終了しました。 昼食会終了後は、引き続き希望者が集まって西川さんが引率する金沢街なかツアーを急遽開催することとなり、 会場を後にした参加者一行は楽しそうに街の中へ繰り出して行きました。











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