<<< 『旅への誘い(いざない) >>>


街の背後に聳える 太古から形を変えない精霊の峰
見上げる者は 荘厳な音楽を耳にする
エアリエルが吹き降ろす 冷たく澄んだ空気は
峰を伝い 霧の森を抜けて 旅立ちを告げた

今と同じ感覚を覚えた1年前 心に漠然とした予感
次にめぐる この一瞬(とき)を知り
感じる自然を心に留め 希望への光にするため

見上げる夜空に 白い妖精たちが舞い降りる
外の厳しさに凍え 命の暖かさに安堵を覚える

雪の割れ目からのぞく 小川の煌きに耳を澄まし
小鳥の囀りに耳を傾け 柔らかな日差しに目を潤す

暑さも翳る1日の終わり 木々に囲まれた緑の草を抱き
優しくなった空気を吸い込み 身体を癒す

果てしなく青い空の下 植物は燃えるように着飾る
橙色の匂いが漂う頃 自然の一部に溶け込む

そして・・・
自分を探す旅に発つ 世界と仲間を引き連れて

数々の伝説が誕生した 遺跡の都市 イセンガルド
数十リーグに広がる 悠久の大地 ローハンの大草原
数百マイル彼方から見える 中つ国の背骨 大ミズガルズ山脈

織り込まれ 解(ほど)かれる 旅の仲間が集う時
歴史のタペストリーに 最後の緯糸が織り込まれる

約束の地 ロス=ロリエン 混沌の地 ロス=ロリエン



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