身体も心も自由でいたいという思いから、ついついダブダブブカブカフワフワしたものを好んでしまいます。コージュロイの暖かい生地は冬の季節にぴったりで、今年はこれでズボンを作ろうと思っていました。自分で裁断して縫うのですから、自分好みのかたちに仕立てて中で身が泳ぐくらい「ダブダブ」にしました。市販のものでコージュロイの黒いズボンを持っていて、そのあったかさが気に入ったのですが、洗濯した時に思ったより白いケバケバが付くという難点も。
 ということで、今回は裏表にして縫ってしまいました（笑）縫い代もあるので、リバーシブルではありません。コージュロイの裏地は、薄〜くピンストライプと、なかなかよい表情で、説明しないと裏…だなんて分かりません。それでしっかり暖かいのですから、何だかうれしい気分です。
　ぴったりしたズボンは、正座すると苦しいのですが、これには随分ゆとりがあります。丈をふくらはぎ位までと短くしたせいか、シルエットがスカートに近くて、優雅な足裁き！…この色で裾までのロングだと、袴になっちゃいますからねぇ（笑）
　作り方は、…の時と同じ型紙を使って幅広になるようアレンジし、股下→股上→ウエスト回り→裾と縫い進めました。ポイント？アクセントとして裾を三つ折りにする時に表側にコージュロイの生地が見えるようにしてみました。
　基本的にはシンプルなものを…と思っているのですが、作っている間に、こうしたらいいかも！とアレンジしているうちに、世界でたったひとつの服になっちゃいます！こうやって作った服は「一期一会」と思えばこそ大切にしたいなぁと思うのです。