第 ニ 章 決勝トーナメント
決勝1回戦
相手の人はフリーポートで勝ちあがって来た人で、体格のいい男の人。
ここからは1球1球が勝負。なるべくミスをしないように心がけた。
3−2と先にリーチをかけて、4−9コンビを決めれば勝利。
だったが、なにせ逆振りが苦手な私は、
見事にコンビをはずす。(あ〜)
今思えば、もうちょっと慎重に狙わなければならなかったと反省。
結局そのセットを取られて3−3のフルセット。相手のブレイク。
なにか入った。取り出しの玉も悪くないし、
取りきられて負けかなぁ(さっきコンビはずしてるしなぁ)。
と思った。こうなったらもう神に祈るしかない。
とにかく、念じた。このゲームに勝ちたい。こんな所で、負けてはいけないのだ。
相手のプレーを見ながらそんなことを思っていた、そしたら
5番でミス。(ラッキー!でも、落ち着けSechan)。
一呼吸置いてゆっくり台に向かった。そして、慎重に
5、6、7、8と取りきっていく。そして9番。ちょっと嫌な距離だったけど、
とにかくキューをまっすぐ出そう。それだけを考え、
狙いを絞って撞いた。
はぁ〜。入った。4−3で勝利。もうヘトヘトだった。
あのコンビが入ってればもっと楽に勝てたのにと反省点の多いゲームだった。決勝2回戦
1回戦が終わってすぐに試合でした。(もうヘトヘト)
疲れがピークに達し、序盤はゲームに集中できない。
玉も全然取りきれない。だけど、相手の人も状態がそれほど良くなく
セットカウント2−2となった。
このままでは負ける、気合を入れねば。
と、その時、ある人から言われたことを思い出しました。『楽しもう。ゲームを楽しもう。この雰囲気を楽しもう。
ビール飲めば、力が抜け、リラックスできるでぇ』それを思ってから、ゲームに集中できるようになり
回ってきた玉をすべて取りきり4−2で勝利。
そのあと、やっと少し休憩。っていっても煙草をふかすくらいの時間しか
なかったけど、それで十分だった。
準々決勝
相手の人とは、以前1度対戦していた。その時は、負けてしまった。
この相手にも負けたくなかった。しかし、予選でもあったように、
こいつには負けたくないと気合ばかり先走ってはいけないので、
あまり考えないように、ゲームに集中した。
しかしゲームは0−2とリードされてしまう。相手の人もさすがに上手い。
問題なければ取りきってしまう。だが、わたしも頑張り2−2と追いつく。
その後、お互い1セットずつ取ってまたもやフルセット。
[最終セット]
相手が3番でミス。入れる穴がないのでセフティ。まずまず上手くいった。
相手の人は3番に当てるとこが出来なくファール。この時点で2ファール。
フリーボールをもらった私は、このラック、玉の状態は特に問題がなく、
取りきりも可能だったが、ちょっと弱気にスリーファール狙いにいった。
(卑怯な作戦かもしれないけど、試合なので、
とにかく早く勝ちたいという気持が強かった。)
セフティーにいった。しかも完璧なセフティに。
(と思ったけどさすがにうまくいかない)
しかも、3番が穴前に行っちゃった。
でも、まあ隠れているし、空クッションも
システムでは当てれない。
私はファールしてくれぇ〜(めちゃくちゃ弱気)と思った。
さすがに、相手も人も超真剣。(ファールで負けだから)
覚悟を決めて、撞いた球は見事に3番にヒット!!。(ガクゥ〜)
しかも、入りそ・・・・う・・だったが、穴前に残った。
(ホット安心。あれが入っていれば、おそらく取りきられて負けていただろう。)
ちょっとガクと来たけど、そんなことで
へこんでいるわけにはいかない。
これを取りきればいいんや!
と気合を入れ直す。
慎重に慎重に。でもさすがにキューが出ない。全体的にネキストが弱い。
それでも何とか取りきり、4−3で逆転勝ち。
この時点でベスト4。写真撮影確定。
しかし今回は優勝。絶対優勝。
ゆっくり準決勝のテーブルに向かった。