北陸オープン選手権に挑戦
10月10日(日)
いよいよやって来ました。金沢で行われる大きな大会。北陸オープン選手権。
10月10日というのは、かなりの確立で晴れる。
この日も例外ではなかった。朝から快晴であった。この日だけは、
目覚しがなる前に目が覚めた。
子どもの頃の遠足の日の朝。好きな子とのデートの日の朝。
まさにそんな気持ちと同じ、昔に戻ったような気がした。
何故そんなにドキドキし、緊張してたかというと、一回戦の相手が、あの
利川章雲プロ
だったからでもある。とても光栄である。っていうかこの舞台でトッププロと対戦できるなんて
夢のようであった。利川プロを料理にたとえるなら、
まさにサバの味噌煮。めちゃめちゃうまい。(私だけ?)。
緊張しながらも用意をして会場である、我がホームグラウンドのリバプールへ向かった。
会場に入るとすでに選手たちが大勢いた。いつものリバプールの雰囲気はどこにもない。
辺りを見回すと・・・いたぁぁぁぁ〜!!!利川章雲プロ。テレビで見るのと同じ。
この人と対戦するのかと思うと、ワクワクして来た。そしてドキドキ。しばらく煙草をふかして
気持ちを落ち着かせようとするが、そんなものでは落着かない。刻々と緊張した空間は時を
刻んだ。しばらくしてから、選手の呼び出しが始まった。
『1番テーブル〜。石川、○○選手、○○プロ。1番テーブル』。
こんな感じで順々に選手が呼ばれた。そして・・・・
『5番テーブル〜。利川プロ、石川、岩本選手。5番テーブル』。
来たぁぁぁ〜。もう心臓は最高潮。
しかもリバプールの花台。
まさに好きな人に告白する瞬間のように心臓がめっちゃ速く鼓動する。
爆発寸前である。
台に向かい利川さんと顔を合わす。一言、
『お願いします。』と挨拶。緊張しながらバンキング。一緒にバンキング。
だが緊張して、いつもやってる5番台なのに、私の手玉はめっちゃくちゃ弱かった。
それにひきかえ利川プロは、ピッタリ手玉を手前のクッションに戻して来た。クッションから
3cmくらいのところで止まっている。
なんでそんなバンキングができるの?
初めて撞く台であるはずなのに。
これがトッププロなのだろうか?噂では、
羅紗に触っただけで、羅紗の感触、張りぐあいで、玉の転がりが分かる、
という事を聞いたことがあるが、まさにそれであった。
驚きながらも、そんなことを考えていると徐々に緊張がほぐれていった。
そして、利川プロのブレイクで試合が始まった。