その２日後、また同じ事をいうのだ。今度も、父がＴＶの音で目が覚めたらしい。 
そこでみんなに信じてもらえない父は、横で寝ている母を起こした。ちょうど夜中の２時過ぎだった 
らしい。どうも父が言っていたことは本当だった。これはやっぱり・・・霊！？ 

さっそく何故そのようなことが起きるか調査することになった。 
調査といっても霊媒師を呼んでどうこうするということではない。 
現象をまとめてみよう。 

　　１．　夜中の２時過ぎにテレビがついて、消そうとした時、ひとりでに消える 
　　２．　１日おきに発生する 

・・・ 
１．テレビがひとりでにつく現象を検証してみよう。 
父がリモコンを踏んでいたのでは？という疑いがもたれたが、リモコンは居間に置いたまま。 
とするとタイマーでも作動しているのだろうか？これが案外そうだった。 
オンタイマーが作動していた。 
しかし、消そうとした時に、ちょうど消えるというのはどう説明がつくのだろうか？ 
これもなんのことはない。オンタイマーで電源が入った場合は５分後に自動的に消えるしくみに 
なっていた。これで１．は解決。 

しかし、厄介なのは２．１日おきに発生することである。 
現象の起こった日のみんなの行動を調べることになった。 

１回目の現象が起きた日 
　　母は習い事で家にいない。父が夜テレビを見てて、そのあと消して寝る。 
　　母は帰ってきたがテレビを見ずに床に就く。発生。 

現象が起きなかった日 
　　父と母が一緒にテレビを見てて、先に父が寝た。 
　　しばらくして、母がテレビを見終わって床に就く。起きない。 

２回目の現象が起きた日 
　　夜、母が先に床に就く。父はテレビを見ている。その後、父がテレビを消して寝る。発生。 

このような感じだ。これを見ると、現象が起きた日に共通していえることは、最後にテレビを消したのは 
父である、ということだ。父はテレビを見る時、音量を大きくして見る癖がある。 
起きなかった日は、最後にテレビを見たのは母で、先に寝た父を気遣って音量を小さくしてテレビを見ていたらしい。 
つまり、現象が起きなかった日は、テレビはついていたけれど音量が小さかったため、 
父がテレビの音に気がつかなかっただけなのだ。 
だから１日起きに発生したようになったのだ。 

これでようやく霊の正体が解明されたが、それにしてもおかしな現象がおきたものだ。 
ただ誰がオンタイマーをセットしたのかは、不明だ・・・・・？ 
（これが・・・霊の仕業なのか！？） 

終わり