小児科の乳幼児検診には以下の検診が含まれてきます。
新生児検診、1ヶ月検診、3〜4ヶ月検診、6〜7ヶ月検診、9〜10ヶ月検診、
1才検診、1才6ヶ月検診、2才検診、3才検診
この内、金沢市の場合、3〜4ヶ月検診、1才6ヶ月検診、3才検診は保健所で行われています(通知がきます)。また、1ヶ月検診、6〜7ヶ月検診、1才検診、2才検診は金沢市から無料券が交付されます。
乳児検診は、発育のチェックとして体重、身長、胸囲、頭囲の測定を行い、栄養状態をチェックし、筋緊張や姿勢反射などで発達状況を診て、病気が隠れていないかを調べる大切な検診です。母子手帳を参考にして、きちんと受診しましょう。赤ちゃんの身体の心配なこと、育児の疑問や困ったことを質問し、納得いくまで話をしましょう。
子供の発育や発達には、個人差があります。ひとりひとりの状態を時間を追って観察していくことが大切です。体重、身長、頭囲、胸囲の計測による発育の評価、首のすわり、おすわり、言葉、歩行等、乳幼児検診時にチェックする発達項目です。診察では、先天異常の有無を含め、正常範囲か、病的なものなのか、また原因となる病気がないかを診てもらいましょう。はじめて受診するときは、母子手帳をみせて、今までの成長発達の経過や予防接種の状況、今迄にした大きな病気、薬のアレルギー等を話してください。
新生児期は定義上生後1ヶ月までですが、医学的には生後1週間程度までと考えられます。母親の胎内での生活から、外の世界への対応の為の変化の時期です。外表奇形や先天性心疾患等の先天異常のチェックやミルクの飲み工合、新生児黄疸のチェック等が検診の目的となります。
日本では一般的にこの時期の赤ちゃん達は産婦人科の新生児室で過ごしています。生まれてから、はじめてお家へ帰るまでの間にある検診が新生児検診です。産婦人科の先生が行っているところもありますが、最近では総合病院では小児科の医師が診察しております。
赤ちゃんが家へ帰って始めての検診です。先天異常、体重増加(ミルクの飲み具合)、先天性股関節脱臼の有無を含め赤ちゃんの一般状態のチェックと検尿を行い、ビタミンKの投与を行ないます。お母さん方の子供に対する不安の一番多い時期と言われています。
一般的には赤ちゃんが生まれた産婦人科で、お母さんの生後1ヶ月の検診と同時に行なわれています。
この頃になると、赤ちゃんはあやしてあげると喜びますし、立て抱きした時でも頭がぐらつかなくなってきます。ミルク以外の飲み物、スープ等の味にも徐々に慣れてくる頃です。厚着を避け、気候の良い時にはお散歩にも連れていってあげましょう。
金沢市では保健所(保健センター)で行なわれる検診で、市からの通知がきます。先天異常、体重増加(ミルクの飲み具合)を含め赤ちゃんの一般状態のチェックと共に、整形外科の医師による先天性股関節脱臼の診察、栄養士による離乳食の進め方のお話があります。
赤ちゃんは寝返りをするようになり、欲しい物を手を出してつかみ、ひとりでお座りをしておもちゃを持ち替えて遊ぶようになります。名前を呼ぶと振り向き、イナイイナイバーやオツムテンテンなどを喜びます。少し形のある物でも、お口に入れてあげるとモグモグしてゴクンと飲み込みます。
金沢市では乳幼児検診担当医療機関で行なわれる検診で、母子手帳と共に検診の券が交付されています。個別の検診の通知はありませんので、小児科医院に問い合わせて、都合の良い時に受診しましょう。赤ちゃんの発育全般と発達のチェック、貧血の有無、検尿、予防接種の接種状況のチェック、離乳食の進み具合についてのアドバイス等を行ないます。
赤ちゃんはハイハイ、つかまり立ち、つたい歩きをするようになりますが、そのために転んで頭を打ったり、床や机の上にあるいろいろな物を触ったり、つかまえて口に入れるようになります。イヤイヤやバイバイなどの物まねができ、「いけません」と言うと手を引っ込めますが、お茶やポットのお湯をこぼしてヤケドをしたり、タバコや洗剤などを食べてしまう誤飲が見られます。この頃から1才頃までが誤飲の最も多い時期です。ヤケドや誤飲の処置、頭部打撲の処置については別のページに述べてあります。
この検診は今までの検診で何らかの異常やリスクのある子供が対象となる、市からの補助のない検診となります(自由診療となりますので、各医療機関で料金が異なります)。赤ちゃんの発育全般と発達のチェック、歯の様子と歯磨きの話、予防接種の接種状況のチェック、離乳食の進み具合についてのアドバイス等を行ないます。
初めてのお誕生日をむかえる頃、赤ちゃんは「マンマ」等の意味のある言葉を話せるようになります。つたい歩きは上手になりますが、ひとりで歩けるようになるにはまだ3ヶ月くらいかかる子もいます。食事は普通の硬さの食事を食べることができるようになり、ミルクは栄養補助的に飲む程度か、止めていることでしょう。
金沢市では受診券が交付されています。発育と検尿のチェック、歯の様子と歯磨きの話、予防接種の接種状況のチェック、食事についてのアドバイス等を行ないます。発達を見るには正常の範囲が広すぎてこの検診は適していませんが、心配な場合は1才3カ月時に追加検診を行ないます。
赤ちゃんは幼児語をいくつか話し、大人の物まねをし歩いています。食べる量は個人差が大きく、少ない子もいますが、もう大きな子供と同じ物を食べているでしょう。まだ危険が判断できません。鍋やお湯でヤケドをすることがあります。お風呂の水でおぼれることもありますので、残り湯は捨てましょう。また、交通事故にも充分注意しましょう。
金沢市では保健所(保健センター)で行なわれる検診で、市からの通知がきます。歯科や整形外科の検診もあります。必ず受診しましょう。
オメメ、アンヨなど身体の部位がわかり、スプーンを使って食事ができます。昼間のオムツがとれ、まねて手を洗おうとしたり、風呂に入る時パンツを脱ごうとします。2語文を話し、活動範囲が拡がり走り回っています。
金沢市では受診券が交付されています。発育と検尿のチェック、歯の様子、予防接種の接種状況のチェック、食事についてのアドバイス等を行ないます。
そろそろ、おむつも取れて活発に走り回ります。階段も片足を交互に出して登れます。鉛筆を持たせるとまねて◯を書きます。はさみで紙を切ることもできます。ご飯は一人でこぼさずに食べ、靴も一人ではけます。ままごとで役を演じることをできる子もいます。赤、青、黄、緑の色もわかります。
金沢市では保健所(保健センター)で行なわれる検診で、市からの通知がきます。定期検診では、就学前検診までの最後の検診です。低身長、言葉や情緒の発達、O脚、X脚、停留睾丸、陰のう水腫、臍ヘルニアのチェック等に重要な検診です。歯科や整形外科の検診もあります。必ず受診しましょう。