<<< 『炎の浄化』 >>>


創世の瞬間と同時に 存在した生命の源
空間はそれを携え 時を超え 旅を続ける

無数の破片が凝集し 幾億もの小宇宙を形造る
小宇宙は内面に 熱い核を宿し 廻り続ける

脈動する流れは 運命の時を待つ安息の場を見つけると
天から地へと 地から天へと 巡り続ける

どんな物体(モノ)にも 魂は宿り 互いを知ろうとする
初めは気にも留めない かすかで淡い灯
日が昇るたび成長し 臨界を超えると 外へと溢れ出す

燻っていた小さな火が 絡まり集まり 炎として燃え上がるように
中心から伸びる無数の道を辿り 炎の柱として爆するのように
形を留めることを知らない強大な激しい炎で 周囲を焦がす
辿るべき運命を信じる炎の槍は 天へ突き出し 視界を覆う

暗黒の地を訪れた熾天使は 魂の叫びに応え
精神に秘められた業火を解き放ち 約束の地を開放するだろう

堕ちた天使は 自ら忘れ去った戒めによって 清められ
失楽園の胎内で しあわせのみつけかたを 知るのだろう

消すことのできなかった 虚ろな炎の傍で 燃え上がる新たな炎
それは過去の炎を焼き尽くし 現在の終焉を告げるだろう
炎の浄化は 新たな運命と希望の始まりとなる

様々な形容を借りて 行き着く 終わりと始まり

今ある この燃え上がった炎は 何者も消すことはできない
互いの炎が 互いの炎を 消させはしない 互いの炎が安らぎとなるまで



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