新チームのスタート

新チームになって生徒達はやる気があるのですが何から指導して良いか分かりませんといったメールをいくつかいただいています。
私としてはまず生徒達にやる気があるという最重要課題がクリアされているのでうらやましい限りです。

私の基本的な考え方は
練習の目的練習のポイントを参照ください。
ファンダメンタル、ディフェンスの脚力、体力をつける項目は毎日かかさずメニューに取り入れます。ファンダメンタルでかかさずやるものは、ボールハンドリング、ボール移動、ピボット、突き出し等です。毎日やってます。
そこで最初はシュートを含めた1対1の強化をやっていきます。最初はドリブル1対1ですがシュート、ドリブル、突き出し、肩入れを練習してからになります。1対1の練習ではテクニックにこだわるとスピードが無くなりますし、スピードにこだわるとドリブルワークで練習してきたテクニックがまったく練習できないといった状態になります。ディフェンスが強力でなければ練習の効果は半減します。

次にウイングでミートアウトの方法(V,L,Cの各カット、フレアー、リバースカット等)を練習してボールをキャッチしてからの1対1を練習します。1対1ならすべてシュートが入れれるというところまでいくことを目標にします。ここでもディフェンスが本気でやることが重要ですし、ディナイスタンスや正しいボールマンディフェンスを指導しておかなければいけません。シュートが入るかディフェンスがボールを取るまでルーズボールも頭から飛び込んで徹底的に追うようにします。

ウイングからの1対1ができるようになってくるとゲームでは必ずヘルプディフェンスが来ますからそれを想定して合わせの練習に入っていきます。合わせができるようになるにはディフェンスを直接見て味方オフェンスを間接的に見ることが必要になってくるので2対1を練習します。2対1はハーフコートからやってもオールコートでやっても良いでしょう。走りながらのパス練習(2メン)やドリブルからのパス、パスフェイク等はファンダメンタルトレーニングに取り入れておきます。サークル3箇所にディフェンスを立たせてのツーメンも効果的です。

ディフェンスを直接見て味方を間接的に見ることができるようになったなら2対2でペネトレートにヘルプディフェンスをつけて合わせの練習をします。種類は戦術解説にアップしてあります。

チームオフェンスを組み立てるには、これにプラスしてペネトレートするためのスペースを空ける動きが必要ですからパスアンドランをメインにスペーシングの練習をします。これにはパスの力が必要になってきますから2対2をパスだけでオールコートで運んでいくパッシングダウンという練習を徹底します。これもディフェンスを直接見てプレーすることとターゲットハンド側のスペースにパスを出すことを身に付けるのに効果があります。ボールサイドカットにパスをするときのタイミングとシールをした者にパスをするときのタイミング等を細かくチェックします。ピボットやボール移動に練習にもなります。

あとはセンターをやらせる選手にターンシュート各種を練習させて1対1を強化する。フリーの3対2で流れの中のプレーをチェックする。

ディフェンスではボールマン、2線、3線のポジション移動、ボックスアウトからのリバウンドまで練習します。早くからヘルプ、ローテーション、リカバー等のシステムを指導するとボールマンのディフェンス強化にならないと思います。しかし、秋の新人戦の結果で夏のシードが決まるのでシステムを早めに練習をしてしまいます。この時期はどこもドリブル1対1の攻めが中心ですから勝つためには止めなければいけません。

私は新チームスタートから夏休みが終わるまでにここまでできれば満足というかこだわってやっているとここまでしかできないです。

昨年は全中に出場した分新チームで夏休みに徹底しておくことができなかったので最後まで中途半端になってしまったと思います。

参考にしてください。

バック