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矛盾だらけの時代 無理して飲みこみながら
理想も現実になれば その裏が見えてしまう
誰かを踏みにじっても 顔を見れば忘れられた
この世に絶望があるのならば
きっと何処かに希望だってあるはずだから
いつか・・・
輝く瞬間の場面をなつかしく振り返る日が来て
そう あなたと歩いた道ひとり辿るでしょう
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穏やかな感じで始まるこの曲。
過去を振り返り見つめ直し、そしてその想いが溢れるように、徐々に熱っぽく歌われている。
“幸せになるために 愛してきたわけじゃない”と語られる所は、自分もそんなこともあったかもしれない(確信がないので‘しれない’)と思った。そんな気持ちを感じることは、これからもあるのか。
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虚勢を思い切り張って他人を傷つけるぶんだけ弱い人に心は傷ついてしまう
僕がいなくても 君のところに朝はやってくる
時代が刻む涙をいつも忘れてゆく
寂しいときにも笑顔を見せてきた僕らは
楽しく生きていくことにしかもう興味がもてなくなる
前だけを見て歩きつづける都市(まち)に花は咲かず
いらないものは残らず捨ててしまうように
たったひとりの君さえ 自分より愛せない
僕の未来の夢はもう僕を傷つけるものでしかない
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この独特の曲調は秋吉契里でなければ出せない。
「僕がいなくても」秋吉契里という人を感じる曲だと思う。僕という男性形をとっているのも、本曲だけではない。こういうところに、共感を覚えた。
“小さすぎる君の部屋の窓からは 希薄な酸素と〜”と歌われる出だしに、ただならぬものを感じたことを覚えています。
“前だけを見つめて歩きつづける都市に花は咲かず”の部分は人の心のことに思えた。すごく好きなメロディ部分です。
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この都会は欲望だけを生産している
他人同士でいることが少しも苦にならない
どんな道選んでも後悔するのだから
思いきり踏みはずして乱暴に生きてしまおう
〜
もしも願いが叶うのなら
めぐり逢えたあの日に戻りたい
今の自分でもう一度出逢いたい
錆びつく気持ちの限界や明日に絶望 感じながら
ささいなぬくもり探している
〜
どこにいても君は心の中
流れていく街の景色
傷んだ記憶想い出に変えて
どうかいつまでも君が優しさに包まれますように
忘れない・・・・・・HAPPY BIRTHDAY FOR YOU
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「TO YOU」でなく「FOR
YOU」。
私の一番好きな曲で、秋吉契里のデビューシングル。
日常すぎて気付かないことを思い起こさせてくれます。
街(都会)の日常を題材にして、もう終わってしまった関係を表しているように思う。
もうどうすることもできなくなってしまった過去。成長した現在の自分で一度振り返り、なにもかも、新たな気持ちで今を生きていこう。
そして最後に“HAPPY BIRTHDAY FOR
YOU”と歌われるところが好き。
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人格を冒涜して衰退の途を駆け昇り
輝きと消滅を繰り返し虹みたいに流れゆく
泣きたい気持ちはことばにならない
すぐにつけ込まれちゃうどこに問題があるの
傷みさえも笑ってしまうように育てられた人達
〜
君は偉いねけどその価値をもうこれ以上押しつけたりしないでね
〜
絶対的な生存願望に突き動かされて
僅かな期待に苛立ち懺悔して生きている
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秋吉契里さんを知る切っ掛けになった曲です。
なつかしい感じのする詩・曲ともに、少し聴いただけでゾクっときた。五感を刺激されたような感覚。
詩を初めて読んだ時、その一言一言に重みがあり、リアルさもあって、なんか難しい感じの歌だと思った。改めて曲を聴きながら読み返すと、なんとなくこのメッセージが解りかけてきたのを覚えている。
オフィシャル・サイトにも書いてあることだが、秋吉契里の詩は文学的。
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やむことのない雨の彼方では、飢えと暑さに子供の涙が乾く
私が生きていることに意味はない
自分の限界を知るためにここまで歩いてきた
〜
あなただけが私という存在を始めて受け入れてくれた
〜
夢と欲望の違いなど分からない 優しいことばにも疑いを抱いていた
急ぎ過ぎた世界の過ちに気づかない
叫びたいのに何を云えばいいのか分からなくて
〜
私だけはあなたという存在をいつまでも感じている
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デビュー・アルバムのタイトルになっている「存在」。
出だしはありがちな社会派ソングのような印象を受けるが読んでいくと、終わってしまった事について相手を想い、更にそこから自分について考えていることが感じられます。
過ぎてしまった事に対して“あなたがどこかにいてくれるだけで生きていられる夜があるから”と、想えるなんて素敵なことだと思う。
あなたが私に対する「存在」、私のあなたに対する「存在」とても良く解ります。
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隣にいる誰もかも偉くみえてしょうがない
救われない魂は他人の不幸を願う
裏切られた昨日も話してしまえば笑いごとになる
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あなたをただ愛して ただしれだけで生きてゆける
真っ逆様に堕ちてゆく気持ちをこれ以上支えきれない
最後の笑顔を胸に噛みしめた もう一度ふり向いて抱きしめて
真っ逆様に堕ちてゆく気持ちをこれ以上支えきれない
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秋吉契里最長のタイトルである。22文字。
穏やかな感じで始まるが、“あなたをたた愛して〜”の詩のところは、せつなさをこめて力強く歌われている。
“忘れられるものならば最初から好きになったりしない”と歌われるところは‘忘れられないから好きになっていった’ことがあったので頷けた。
真っ逆様に堕ちていく感じ、味わったことあります。
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どんなにメジャーになったって しょうがない
虹だって十分も続いたら だれも見ない
あんまりはげしくひとつに執着しないで
太陽を直接みれば 瞳が焼ける
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訳もないのに流れる涙 ぬぐってしまえば
夜空に現実の寂しさを思う
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たったひとりの自分に嘘をついて何になる
あぁ お前は何をしてきたと吹き来る風が叫んでも
来るしみは人を強くするのか 打ち砕くものなのか
裏切られるずっと前に 淡い希望なんか捨ててしまえ
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どんなに遠くても 君を想うと優しい気持ちになった
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いらない過去はぜんぶ捨ててゆく
そんな冷たさ今も好きだよ
仮面をつけて生きてきたけれど
気づけば僕に素顔なんてない
未来は白く果てないまるで輝いて見えた
燃え上がり燃え尽きる世界(すべて)をいま胸に抱きしめる
涙が溢れたなら どうか僕を想い出して
雲の階段昇ったら きっと君を守ろう
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チャンスならば何度も訪れるはず 幸せは自分が決めるもの
努力するかぎり戦いは続くけど
二人ならば季節(とき)を待てそうな気がするの
今夜の電話 本当にありがとう
運命はどんな哀しみにたとえ合わせていても
かならず もうひとつの扉を開いてくれると信じてる
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誰かのために生きる人生は
素敵に見えるけれど簡単かも知れません
現実から逃げていたことを認めます
あの日の海は今日も変わらずに輝いているでしょう
きっと忘れるための
希望への従属が世界を突き動かしている
すべては錯覚と思えば楽になるけれど
跡形もなくなったビルの空き地
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