独立記念 社会情勢 歴史教育 教科書
インドネシアの国民教育
  国際ニュースでインドネシアのことが、
  語られると、聞き入ってしまう。
  国際試合で、インドネシアが出ると、
  思いっきり、応援してしまう。

  インドネシアのことなら、
  何でも好意的に見てしまう今のオレ。

  そんなオレでも解らないことがある。
  パンチャシーラと呼ばれる、


  この5原則を学び実践することが、インドネシア国民の教育の原点だ。
  小学校一年生に入ってすぐに学び、
  以後、催しごとがある度に、
  5原則を宣言し習得が繰り返される。

  それが、それがですよ。
  大人に5原則を尋ねると、誰もが部分的に覚えてでいるだけなんです。
  5原則の全てを言える人に未だ出会えていません。
  国民として大事であるはずのことが、みんなして一緒に忘れてしまう。

  そのことが、少々理解できないのです。
  が、理解できない一方で、さすが執着しないインドネシア人らしい、
  と好意的に受け取ってもいます(笑)。

  さて、そんな5原則はというと.....

  1、神(唯一の)への信仰
  2、公正な人道主義
  3、インドネシアの統一
  4、協議による民主主義
  5、国民の社会的公正

  の五つの徳、なんです。

  小学生にとって、これらの理解、少々無理なんでしょうね。
  だから、大人になっても、全部言い切れないのかも知れません。

  ただ、全ての大人が、これだけは言います。
  「話し合いによる民主主義」についてです。
  誰もが、このことを学んだ、と言い切ります。
  協調への知恵として、このひとつを守るだけでも大変なことです。

  てなわけで、オレ.....出る幕ではありませんが(笑)、
  インドネシア国家5原則の教育効果を認めております。

  上の写真はサヌールの公立中学校の登校風景。
  成績優秀者が通う中学校であり、父兄の経済的負担も少なくてすみます。



インドネシアの歴史教育
  

  昨日のブログで、
  大人は、パンチャシーラを
  全部言い切れないと書きました。
  が、今朝のワルンで5つ全てを
  スラスラと言える人がいました。

  前言を訂正します。
  大人になると忘れる人が多い、
  に変えたく思います(ゴメン)。
  
  さて、今日のブログですが、
  やっと目的とした記事に、
  たどり着いた思いです。

  

  というのは、9月7日のブログ、
  「道なき道を行く(その4)」で、書いた....
   
     バリ人って、歴史を余り知らないんです。
     というより、興味を示さないんです。
     こうしたバリ人の心情、理由があります。
     いずれ、ブログに書きたいと思っております。
     .....の約束を一部果たせるからです。

  最近のブログ、教育関係を多く書いていますよね。
  いずれ今日のことを書くためだったのです。
  さて、そんなインドネシアの歴史教育.....,

  例えば、300年続いたオランダの植民地時代については、
  小学4年生の後半で概略を習います。

  で、中学2年生になると、もう少し掘り下げて習います。
  さらに中学2年生では、日本の占領についても習います。

  独立戦争については、中学3年生で詳しく学ぶことになっております。
  こんな歴史教育ですが.....の筈がですよ。

  オランダに300年支配されたこと、独立戦争は5年かかったことなど、
  優秀な大学を卒業した者も含め、誰もが余りよく語れないのです。
  どうも、歴史教育がいい加減な様な気がしてなりません。

  でもね〜、みなさん。
  それで良いじゃありませんかネ〜。
  過去に執着するのは、よろしくありません。
  過去のことよりも、未来のことが大事ですよね〜。

  ということで、昨日のブログでインドネシアの国民教育に賛同したオレ、
  今日もオレ、インドネシアの歴史教育の現状に賛同します。

  さて、以上はインドネシア全体の歴史教育についてですが、
  ことバリ島に限ると、バリヒンドゥーの経典の影響でしょうか、
  現世を超越したものの考え方があってか、
  歴史教育の意義そのものが希薄になっている様に思えます。

  この思いは今日の続編としていずれブログに書きたいと思います。
  写真は、スランガン島の中学生の下校風景です。
  学校に遠いので、自転車で通う人が多くいます。

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